科学技術振興機構(JST)は、2024年12月13日から15日にかけて兵庫県姫路市のアクリエひめじで開催した「第12回科学の甲子園ジュニア全国大会」において、茨城県代表チームが優勝したと発表した。全国から集まった中学生たちが、理科や数学などの知識を駆使して競い合うこの大会で、茨城県代表は筆記競技と実技競技の総合成績でトップに立った。 「科学の甲子園ジュニア全国大会」は、全国の中学生が科学と実生活・実社会との関連に気付き、科学を学ぶことの意義や楽しさを実感できる場を提供することを目的に、2013年に創設された。今回の大会の予選となる都道府県大会には、総計2万5,772人の中学生がエントリーし、全国大会には各都道府県から選出された6人が1チームとなり、合計47チーム、282人が参加した。 大会では、筆記競技と実技競技の2種目が行われ、その得点を合計した総合成績で順位が決定された。茨城県代表チームが優勝し、千葉県代表チームが第2位、東京都代表チームが第3位となった。優勝した茨城県代表チームは、筆記競技で第2位、実技競技で第1位を獲得するなど、優れた成績を収めた。さらに、女子生徒応援賞として「帝人賞」を受賞し、女子3名以上を含むチームの中で総合成績最上位となった。また、北海道代表チームはフレッシュマン応援賞として「ナリカ賞」を受賞し、1年生を含むチームの中で総合成績上位となった。 次回「第13回科学の甲子園ジュニア全国大会」は、2025年12月中旬に兵庫県姫路市で開催予定。JSTは、発達段階に応じて児童・生徒の才能を伸ばせるよう体系的な人材育成を推進しており、今後も「科学の甲子園ジュニア全国大会」を始めとする事業を通じて、科学好きの裾野を広げ、児童・生徒が才能を十分に発揮し、切磋琢磨する機会を提供していくとしている。◆第12回科学の甲子園ジュニア全国大会 総合成績第1位:茨城県第2位:千葉県第3位:東京都第4位:愛媛県第5位:埼玉県