人事院は2024年12月12日、国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)の「教養区分」における合格者を発表した。合格者数は467人で、昨年度の423人から44人増加し、過去最高を記録した。総合職試験全体の出身大学別の合格者数は、東京大学がもっとも多い345人の合格者を出した。 総合職試験は春と秋に実施しており、秋には「教養区分」を実施している。教養区分の試験日程は、申込受付期間が7月26日から8月19日、第1次試験が9月29日に実施された。第1次試験の合格者発表は10月16日、第2次試験は11月16日・17日または11月23日・24日に行われ、最終合格者の発表が12月12日に行われた。 教養区分は、専攻分野にとらわれない広範な見識を持つ学生や外国の大学の卒業者など、多様な人材を確保することを目的としている。試験では、企画立案に係る基礎的な能力の検証が重視される。合格者数は467人で、昨年度の423人から44人増加し、過去最高を記録した。申込者数に対する倍率は10.1倍で、昨年度の9.5倍を上回った。女性の合格者数は136人で、全体の29.1%を占めた。昨年度から受験可能年齢が20歳から19歳に引き下げられたことにより、19歳の合格者数は53人となり、全体の11.3%を占めた。 春と秋を合計した総合職試験全体では、合格者数は2,420人で、申込者数に対する倍率は7.6倍となった。教養区分の合格者数は総合職試験全体の19.3%を占め、過去最高を記録した。女性の合格者数は788人で、全体の32.6%を占めた。 総合職試験全体の出身大学別の合格者数(院卒者試験・大卒程度試験)をみると、「東京大学」が345人ともっとも多く、「京都大学」179人、「早稲田大学」119人、「東北大学」90人、「慶應義塾大学」88人、「立命館大学」86人、「大阪大学」72人、「北海道大学」70人が続いた。10人以上の合格者を出した大学は43校にのぼる。◆2024年度総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)出身大学別合格者数(上位10校)1位「東京大学」345人2位「京都大学」179人3位「早稲田大学」119人4位「東北大学」90人5位「慶應義塾大学」88人6位「立命館大学」86人7位「大阪大学」72人8位「北海道大学」70人9位「千葉大学」68人10位「中央大学」62人