クリスマスイブの恒例イベント「サンタ追跡」が北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)とGoogleの特設Webサイトで公開された。NORADは12月24日の午後6時、Googleは午後7時よりサンタの現在地を追う。 NORADは米国とカナダが共同で運営する防衛軍事組織。米軍がなぜ毎年サンタを追跡するのか疑問に思われるかもしれない。事の発端は、1955年にサンタに電話をしようとした子供が、誤ってNORADの前身であるCONADにかけた1本の間違い電話にまで遡る。当時、CONADのオペレーション室の責任者だったハリー・ショップ大佐は、子供の間違い電話に対し、サンタが北極から南に向かっていないか部下にレーダーをチェックするよう指示。このサンタ追跡は伝統として引き継がれ、2024年で69年目を迎えた。 NORADによると、サンタの飛行経路は出発後にサンタが決定し、天候にも左右されるため予測は困難だという。通常は、太平洋上の日付変更線からスタートして西向きに移動するため、南太平洋からニュージーランド、オーストラリア、その後、日本に向かって一気に北上するのではないかとのことだ。NORADではサンタの出発を助ける妖精スタッフと連絡を取り合って出発時刻を確認するが、「私たちにできることは追跡することだけ」としている。 一方、Googleの「サンタを追いかけよう」は、毎年12月に期間限定で公開されるエンターテインメントサイトとなっている。サンタ追跡のほか、インタラクティブな絵本やミニゲーム、クイズなど大人も子供も楽しめるコンテンツを提供している。 いずれもサンタ追跡開始までのカウントダウンをスタートしている。サンタの追跡はクリスマスイブの12月24日、NORADが午後6時、Googleが午後7時にスタートする。