大学通信は2025年1月10日「2024年学部系統別実就職率ランキング(家政・生活・栄養系)」を公開した。3位は武庫川女子大・食物栄養科学部、4位は椙山女学園大・生活科学部、5位は昭和女子大・生活科学部がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。 ランキングは、医科・歯科の単科大などを除く全国757大学を対象に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答(2024年12月2日現在)をもとに、系統別に学部実就職率上位校をまとめた。実就職率(%)は、「就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100」で算出。文部科学省が推奨する「就職率=就職希望者数に占める就職者の割合」と区別するため「実就職率」という表記を用いる。なお、算出方法が異なるため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。 ランキングには、卒業生数が80人未満の小規模学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは未掲載。各系統はおもに学部名称で分類しており、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していない場合もある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載している。 3位は実就職率98.0%の武庫川女子大・食物栄養科学部。「食物栄養」「食創造科」の2学科を擁する。国内でも有数の最新設備を備える食物栄養学科は、多様化・専門化する知識と技術に対応できる管理栄養士を育成。食創造科学科はインターンシップを必須とし、100社以上の企業と連携する実践型インターンシップ研修で所属コースの履修内容に沿った企業での就業体験を実施。自身のキャリアに対する気付きを強固にする機会となっている。 4位の椙山女学園大・生活科学部は実就職率97.6%。「管理栄養」「生活環境デザイン」の2学科を設置し、人間と生活を科学の視点で見つめ、健やかで快適な暮らしを実現するための理論と実践を学ぶ。管理栄養学科は、管理栄養士国家試験ガイドライン対応のカリキュラム編成で、深い知識をもつ管理栄養士の育成を目指す。生活環境デザイン学科は、豊富な実験・実習を通して、よりよい暮らしを創造、提案、プロデュースできるものづくりの総合的な力を養う。 5位は実就職率97.5%の昭和女子大・生活科学部(現・食健康科学部:2021年名称変更)。食、運動、美容も含めて健康を科学的に学ぶ「健康デザイン」、卒業と同時に管理栄養士の国家試験受験が可能な「管理栄養」、食に関する科学的知識や技術に加え、マーケティングやリスクマネジメント論などを学ぶ「食安全マネジメント」の3学科を展開し、健康、食、フードビジネスの現場で活躍できる人材を育成する。 続く、6位はノートルダム清心女子大・人間生活学部(実就職率97.4%)、7位 聖徳大・人間栄養学部(同97.2%)、8位 名古屋学芸大・管理栄養学部(同97.1%)、9位 東海学園大・健康栄養学部(同97.0%)、10位 中村学園大・栄養科学部(同96.6%)が並んだ。トップ10は9校を私立大が占め、女子大や地方の中規模大など、この分野での強さをもつ大学ならではの顔ぶれとなっている。 大学通信のWebサイトでは、家政・生活・栄養系実就職率ランキング1位・2位を確認できるほか、上位大学のランキング結果の理由、11位~30位の大学についても紹介している。2024年実就職率ランキング「家政・生活・栄養系」1位は?「2024年学部系統別実就職率ランキング」一覧法学系文・人文・外国語系経済系商・経営系国際系家政・生活・栄養系看護・保健・医療系福祉系農学系薬学系理工系