気象庁と国土交通省は2025年2月3日、大雪に対する共同の緊急発表を行った。日本付近に強い寒気が流れ込み、北日本から西日本にかけての地域で日本海側を中心に2月4日から大雪となる見込みで、交通障害や公共交通機関の遅延・運休が発生する可能性があるとして、注意を呼びかけている。 今回の発表は、強い冬型の気圧配置が数日続く見込みであることから、交通機関や物流に大きな影響を及ぼす可能性があるため。過去の大雪では、大型車の立ち往生がおもな原因となり、甚大な影響が生じた事例もある。国土交通省などは、運送事業者に対し、事業用自動車に冬用タイヤが装着されていることの確認や、必要な安全措置を講じるよう求めている。 また、ドライバーに対しては、冬用タイヤの装着やチェーンの携行、早めの装着を徹底するよう呼びかけている。さらに、スコップや砂などの冬用装備の携行も推奨している。降雪状況によっては、高速道路とそれに並行する国道などが同時に通行止めとなる場合があるため、広域迂回の実施や通行ルートの見直しが求められている。 公共交通機関においても、大規模かつ長時間にわたる遅延や運休が発生する恐れがあるため、最新の気象情報や交通情報に留意し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。特に、テレワークの活用などを含め、外出を控えることが推奨されている。 国土交通省は、荷主に対しても、トラック事業者への不要不急の運送依頼を控えるよう求めている。悪質な立ち往生が発生した場合には、監査で事実関係を確認し、講じた措置が不十分と判断されれば、行政処分の対象となる可能性があるため、適切な運行管理を行うよう注意を促している。 大雪が予想される地域では、車両の立ち往生や道路の通行止めが発生することがあるため、十分な時間的余裕をもって行動することが重要だ。公共交通機関では遅延や運休が発生し、通勤・通学などに影響が出る恐れがある。入試を予定している受験生は特に注意してほしい。最新の気象情報や交通情報は、国土交通省の防災ポータルなどで確認できる。