2024年12月27日、MOE絵本屋さん大賞2024の結果が発表され、鈴木のりたけ氏の「大ピンチずかん2」(小学館)が第1位に輝いた。同賞は、全国の絵本屋さん3,000人が選ぶ「今年もっともおすすめしたい絵本」を決定するもので、主催は白泉社、協力には朝日新聞社メディア事業本部、兵庫県神戸市、松屋が名を連ねている。 MOE絵本屋さん大賞は、月刊MOEが全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者3,000人にアンケートを実施し、もっとも支持された絵本30冊を決定する年間絵本ランキング。 今回の受賞作「大ピンチずかん2」は、日常生活で突然訪れる大ピンチをテーマにした作品で、鈴木氏は「本を開いた人を驚かせたい、新しい気持ちにさせたい」との思いを込めて制作したと語っている。 同賞では、部門賞も発表され、新人賞第1位には玉田美知子氏の「ぎょうざが いなくなり さがしています」(講談社)が選ばれた。ファーストブック賞第1位には、瀧靖之氏監修、あかいしゆみ氏の絵による「きらきら ぴかぴか どうぶつ だいすき」(朝日新聞出版)が受賞した。 MOE2月号では、受賞作家のインタビューやコメントが掲載されており、鈴木氏のインタビューも含まれている。鈴木氏は「その思いが通じたようで、感謝の気持ちでいっぱいです」と述べている。 第2位には大森裕子氏の「わすれていいから」(KADOKAWA)、第3位にはキューライス氏の「シカしかいない」(白泉社)が選ばれた。その他にも、さまざまな作品がランクインしており、絵本の多様性がうかがえる結果となった。