高校受験でもっともストレスを感じた時期が「中学3年生の2学期」であることが2025年8月27日、塾選ジャーナルが公開した高校受験を経験した保護者調査の結果から明らかになった。保護者の76.5%、子供の76.9%がこの時期に強いストレスを感じている。 「高校受験のストレスと息抜き法」についての調査は2025年7月、高校受験を経験した保護者を対象に実施。有効回答数は100名。 調査によると、高校受験期にストレスを感じたと答えた保護者は81%、子供は78%。ストレスのピークは中学3年生の2学期で、保護者の76.5%、子供の76.9%がこの時期にもっともストレスを感じていたと回答している。 保護者のストレスの原因は、「子供の成績」が51.9%でもっとも多く、ついで「子供の態度」45.7%、「進路選択の迷い」44.4%があがった。一方、子供のストレスの原因は「合否への不安」が73.1%でもっとも多く、「勉強の負担・疲労」53.8%、「学校の成績」42.3%が続いた。 また、受験期には親子げんかが発生しやすく、58%の家庭が「些細なことが原因で親子げんかになったことがある」と回答。原因としては「勉強への取組み方」や「生活態度への注意」があげられた。子供が発するストレスのサインには、イライラや情緒不安定な態度、口数が減る、身体的な不調などがある。親は子供の心身の変化にも注意を払うことが重要になる。 ストレスを軽減するためには、親子共に効果的な息抜き法を取り入れることが推奨される。親はストレッチやウォーキング、好きなものを楽しむ時間を作ることなどが有効で、子供には好きなものを飲食したり、短時間の運動やストレッチを勧めると良いという。一方、息抜きをしてストレスがたまらないように努めていても、何気ない会話が衝突に発展してしまうこともあるだろう。 アンケート結果をもとに分析したところ、家庭の雰囲気を円滑に保つには、焦って無理に修復しようとせず、少し時間を置くことが大切だということがわかった。まずは「距離を置いて見守る」、そして「普段通りの態度を心がける」「食事や会話で家庭の雰囲気を和らげる」ことで、自然と会話も弾みやすくなる。 また思春期の子供の本音を引き出すためには、安心して話せる環境づくりが不可欠だということがわかった。 まずは「頑張りを認め、気持ちに寄り添う」。コツは「質問攻めにせず、待つ姿勢」「親自身の経験を交えてみる」。完璧な親ではなく、自分も苦労したというエピソードを語ることも、心を開くきっかけになるようだ。