発達障害・ギフテッドのオンライン個別指導塾リバランスは2025年8月25日、AIが学習履歴から個別最適化する中学受験達成度テスト「Re:lo模試(りろもし)」の提供を開始した。現在、算数のみ提供している。 中学受験は、小学校の学習範囲を大きく超える高度な内容と広範な出題範囲が特徴である。特に、発達に特性のある子供にとっては、画一的な学習方法や模試では本来の力を十分に発揮することが難しいという課題があった。カリキュラムの不一致により未学習の単元が出題されたり、適切な難易度の外部模試が見つけにくかったりする現状を解決するため、日々の学習成果を正確に測り、次の一歩に繋げるツールとして「Re:lo模試」は誕生した。 「Re:lo模試」は、LD、ADHD、自閉症スペクトラムといった発達障害や2E型ギフテッドの特性をもつ子供ひとりひとりに寄り添い、個別最適化された学習で中学受験をサポートする。AIによる完全パーソナライズテストでは、子供の学習履歴に基づき、すでに学んだ単元のみを出題範囲としてAIがテストを自動生成する。理解度にあわせて最適な問題が出題されるため、無理なく実力を試すことができる。 テスト結果はAIが即座に分析し、単元ごとの正答率や達成度を一覧で表示する。弱点と判定された単元を繰り返し学習し、本模試で定着度を確認することで、苦手を克服。さらに過去のテスト結果との比較により、長期的な成長も実感できるという。 テスト結果には、子供の発達特性を考慮した達成度分析が表示される。これにより、「得意を伸ばす」だけでなく、「特性上、困難が予想される単元」への対策など、ひとりひとりの目標にあわせた具体的な学習計画の立案が可能になる。 また、実施回数が限られる外部模試の前に、テスト形式に慣れるための練習としても活用できる。「テスト慣れ」という課題を克服し、本番で実力を発揮するための準備をサポートする。 「Re:lo模試」はオンライン個別指導塾リバランスの塾生限定模試。8月現在、算数のみの提供となっているが、ほかの科目も開発を進めているという。今後は、利用者からのフィードバックを反映させながら、AI分析の精度向上やコンテンツの拡充を継続的に実施。将来的には自治体や保育・教育機関との連携も視野に入れ、地域社会全体で子供の成長を支えるエコシステムの構築に貢献していくとしている。