熊本豪雨で学校再開延期、NPOが子供の緊急受入れ施設開設 | NewsCafe

熊本豪雨で学校再開延期、NPOが子供の緊急受入れ施設開設

子育て・教育 リセマム/教育・受験/小学生
災害時子ども支援「sonaeru」
 2025年8月10日、熊本県周辺で発生した豪雨により、避難者が1,500人を超え、5,000棟以上の家屋が浸水被害を受けた。これを受け、認定特定非営利活動法人カタリバは現地調査を実施し、支援の必要性を確認。8月25日から子供の居場所を開設している。

 熊本県内では、避難者が減少する一方で、学校に流れ込んだ土砂の片付けが進まず、八代市内の2つの小学校では始業式が延期となった。カタリバの「sonaeru」プロジェクトチームは、8月20日から現地で調査を開始し、子供たちを取り巻く状況をヒアリングした。

 調査の結果、地域全体で浸水被害を受けた家庭が多く、保護者は片付けに追われていることが判明。学校が急に休みになり、保護者の仕事の調整が難しい状況が続いている。始業式の延期に伴い、学童の運営が延長されたが、受入れキャパシティに限界があり、送迎が難しい家庭もある。

 こうした背景から、カタリバは八代市千丁町に子供の居場所を開設することを決定。始業式が延期された千丁小学校の児童を対象に、8月25日から29日までの期間、パトリア千丁(八代市公民館)で運営する。実施時間は午前9時から午後5時までで、お昼時間も受け入れる。

 今回の支援は、日頃からカタリバを応援している支援者の寄付によって実現した。カタリバは、被災地の子供たちに安全で安心できる居場所を提供することで、地域の復興を支援していく。
《風巻塔子》

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