金融教育を自分ごとに…中高生の金融教育動画コンテスト | NewsCafe

金融教育を自分ごとに…中高生の金融教育動画コンテスト

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第3回FESコンテスト 地区大会開催
  • 第3回FESコンテスト 地区大会開催
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 日本金融教育支援機構は、全国の中高生が金融教育動画を制作・発表する「FESコンテスト」の第3回開催にあたり、香川県・千葉県に加え、新たに8地域を加えた全国10地域で地区大会を開催することを発表した。

 「FESコンテスト」は、金融教育を自分ごととして考えることを目的に、大学生が主導し、中高生が小学生のための金融教育動画を制作し、賞を競うコンテスト。中高生は、お金との良い関係を築くために知っておくべき「お金の8つの力」(使う・稼ぐ・納める・貯める・備える・贈る・借りる・増やす)をテーマに、調べたことや教わったことに自分の視点を加えて1分間の縦型動画を制作する。参加自体が探究学習として認定されることも大きな特徴だ。

 2024年開催の第2回「FESコンテスト」では、全国初の地区大会を千葉県と香川県で開催した。千葉県では知事賞・教育長賞を制定し、香川県では知事が列席するなど、地方自治体・教育委員会・中高大学生・企業が連携する地域一体となった、新たな金融教育の取組みに発展した。また、両地区大会で受賞した生徒たちが当機構の理事たちとともに知事を表敬訪問し、自らの作品に込めた想いを知事や教育長に直接伝える機会を得たことは地元メディアでも大きく取り上げられ、地域における金融教育の価値を広く発信する契機となった。

 第3回開催の今回は、全国10地域で地区大会を開催し、ワークショップを11か所以上で展開予定。地区大会開催地域は、愛知県、大阪府、香川県、群馬県、静岡県、千葉県、富山県、兵庫県、福岡県、山梨県である。また、地区大会に加えて「お金に関する8つの力」について学ぶワークショップ「FESコンテストへの道」を、1都1府7県の11か所にて開催する。

 第3回大会のエントリーは2025年6月15日から9月15日まで。第2回「FESコンテスト」では、8校が夏休みの宿題に導入し、コンテスト開催期間に開催した中高生向けの出前授業や、動画制作のワークショップでは、全国各地域で延べ2,500名以上の中高生が参加した。なお、各地域の地区大会において表彰された優秀作品は、11月上旬に開催予定の全国大会の最終審査へと進出する。

 今年度も、家庭科、公共、探究学習などの授業にて横断的に金融教育ならびにFESコンテストの価値を社会に普及させることを目的に、全国の中高校での出前事業を実施する。

 「FESコンテストによるワークショッププログラム」は2024年度に引き続き、一般財団法人三菱みらい育成財団2025年度助成事業に採択された。さらに、同財団主催・文部科学省後援の「みらい育成アワード2024」では、カテゴリー2「教育事業者等による先進的・効果的なプログラム」としてグランプリを受賞している。

 今年度は、文部科学省の後援も新たに決定し、既に支援を受けている消費者庁・金融庁に続き、政府機関による後押しのもと、信頼性と広がりをもった取組みとして展開する。当機構では今後、全国47都道府県での開催を目指し、引き続き活動を推進していく。

◆第3回FESコンテスト【ワークショップ開催地域一覧】(※五十音順)(予定)
青森県弘前市・石川県金沢市・大阪府枚方市・群馬県伊勢崎市・静岡県三島市・千葉県木更津市・東京都杉並区・東京都文京区・東京都武蔵野市・兵庫県神戸市・福岡県福岡市・オンラインほか
《吹野准》

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