大卒者の71.2%が、大学は学費に見合う価値があると感じていることが2025年6月10日、ビズヒッツが運営するBiz Hits記事監修サービスの調査で明らかになった。理由1位は「専門知識が身についた」、2位は「就職に有利だった」、3位は「大切な出会いがあった」。 「大学は学費に見合う価値があったかに関する意識調査」は2025年4月7日~18日に、大卒者500人を対象にインターネットで実施された。有効回答数は500人(女性316人・男性184人)。 大学は学費に見合う価値があったかを尋ねた設問では、「十分あった(32.2%)」「まああった(39.0%)」をあわせると71.2%にのぼった。その理由1位は「専門知識が身についた(23.0%)」、僅差で2位は「就職に有利だった(21.8%)」となった。 就職や就職後のキャリア形成に関する項目が上位に入る一方で、3位「大切な出会いがあった」や6位「視野が広がった」など、人生経験や社会経験という意味での価値をあげる声も多く見られ、大学が人間的成長の場としても認識されていることがわかった。 大学での学びや経験が現在の仕事や収入に役立っていると感じる人は59.4%で、特に「専門分野の知識」が社会人になってから役立っていると回答した人が多かった。コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、語学力なども、大学での学びが社会人生活において重要なスキルとして評価されている。 大学進学にかかる学費は決して安くはないため、「高い学費を払ってまで、大学に行くべきだろうか」と悩む人も多い。しかし、今回の調査からは、大学は単なる学歴獲得の手段や就職を有利にするためのツールにとどまらず、人生に多面的な影響を与える重要な場であることが示された。