北海道立農業大学校は、2026年4月に「稲作経営学科」を新設すると発表した。同校は北海道十勝・本別町に位置し、240haの広大なキャンパスに整備された校舎や農場、牛舎、加工施設等を備え、農業経営に必要な知識・技術の習得を目的とした実践的な農業研修教育を行っている。 今回の新学科開設は、これまで稲作の専門学修を委託していた拓殖大学北海道短期大学の2026年度以降の学生募集停止を受けて、道立農大が主体となって行うものだ。新設される稲作経営学科は、既存の「畜産経営学科」「畑作園芸経営学科」に加わる3つ目の学科となる。 新学科の特徴は、稲作に特化しながらも畑作・野菜作もしっかり学べるカリキュラムを提供する点にある。指導農業士等の豊富な講師陣による実習指導のほか、農業の普及指導員からの指導や卒業後の支援など、これからの北海道農業を支える次世代の農業人として必要な知識と技術を習得できる内容となっている。 学科の概要としては、1年次は拓殖短大(深川市)、2年次は農業大学校(本別町)でのキャンパス制を採用し、各学年10名の定員で運営される。卒業生には「専門士(農業専門課程)」の称号が付与される。 同校では、新学科に興味を持つ人や農業を専門的に学びたいと考えている人向けに、学校見学会や説明会、オープンキャンパスを開催する。 学校見学会は、農業大学校(本別町西仙美里25番地1)で6月14日と8月23日の11時から14時まで開催。学校説明会は拓殖短大(深川市メム4558)で6月21日、7月12日、8月9日の13時30分から15時30分まで実施される。また、オープンキャンパスは農業大学校で7月25日と8月1日の10時から15時まで行われる。