美容家として、自身がプロデュースするスキンケアブランドFTCの「顔」として、活躍中の君島十和子さん。なんと来年、還暦を迎えるそうです(!) その若々しさと美貌は、一体どこから来るのでしょう?
新刊著書の『君島十和子のおいしい美容「腸活レシピ」』(主婦の友社)によれば、君島さんの健康や美、メンタルを支えているのは「腸活」とのこと。
今回はそんな君島さんの「腸活」生活について、きっかけやおすすめレシピなどのお話をうかがいました。
40代で腸とメンタルの関係に気づいてから10年。いまでは「腸活」に勇気をもらっています
―――君島さんが「腸活」を意識し始めたのは、どのようなことがきっかけだったのでしょうか?
「もともと腸は強いほうで、旅先でおなかを壊すようなことはありませんでした。ところが、子どものバレエの発表会や試験の前になると、おなかの調子が悪くなるんです。『もしかして、メンタルが影響しているの?』と薄々気づき始めたのが40代です。
腸について解説している本や、腸の専門家とお話しする機会を得て、
・腸内環境をととのえるのはヨーグルトだけじゃない
・発酵食品や食物繊維も積極的にとったほうがいい
・おなかを冷やさないことも大事
などの知識が増えていきました。ちょうど世間でも少しずつ話題になってきたころです。腸がととのうと免疫力も上がると知って、生活スタイルを腸活にグッとシフトしました」
―――「腸活」を始めてから変わったことはありますか?
「腸活を始めて10年あまり。人生いろいろなことがあって自分は鋼のメンタルだって思っていた私も、年を重ねて『もうダメかも、限界かも』なんて弱音を吐きたくなるような時期もありました。
そんなとき最後の踏ん張りがきく、自分の支えになったのが腸活です。腸は第二の脳といわれるように、腸内環境がととのうと自律神経がととのってメンタルも安定します。
50代後半になり老化も抗いようがない、でも『私は腸活しているから大丈夫!』って小さな根拠ですけど勇気をもらえる。今となっては、肌をほめていただけるのはおまけのようなもの。腸活によって健康的にポジティブに過ごせることが一番の喜びです」
「腸活」が料理を楽しくしてくれる。ポジティブな生活の原動力に
―――「腸活」というとやはり料理が中心になると思いますが、腸活料理を作るのは大変ではありませんか?
「毎日続けることが大事だと思うので、無理はしていないので大丈夫ですよ! むしろ今日は何を作ろうか、考えるときに目的意識を持っていると献立作りが楽しく、アイディアが浮かびやすいと感じます。
その目的こそ『腸活』です。いつもの餃子やハンバーグも腸活を意識すると、食材の選び方や組み合わせが変化して、新しいおいしさに出合えます。
そんなちょっとした喜びをインスタグラムでシェアしたら、フォロワーさんが作ってくださって『家族が気に入って、たくさん”おかわり”と言われました!』と感想をいただいたり、ご自分なりの工夫を教えてくださったりして。コメントを見るとすごく幸せだなって思います」
―――「腸活」をキーワードに、お料理の幅がさらに広がっているのですね。
「はい。母たちから教わってきた料理も、自分たちの体調を考えて食材や味つけをアレンジして楽しんでいます。
『おいしい』のひと言が聞けたら最高、腸も大喜びです。腸活を続けることでより前向きになり、これから迎える60代、70代も自分にできることを楽しんでいきたい。そう考えられている今に感謝です」
インスタの「腸活クッキングライブ」が大好評!気になる一番人気のレシピとは?
―――FTC公式インスタグラムのクッキングライブで紹介したレシピを、書籍でも公開されていますが、おいしそうな料理ばかりですね。
「ありがとうございます。『腸活クッキングライブ』は2022年夏に始めました。月に1回、料理家のもりたとしこ先生にご協力いただき、フォロワーのみなさんの腸活がより楽しいものになりますようにとレシピをご提案しています。
人気レシピには『いいね!』もたくさんいただいて、励みになっています。本でご紹介した2024年8月までに公開したものの中で、一番人気だったのは『白みその腸活ポトフ』です。
白みそと塩麹、2つの発酵調味料を使った和風のポトフで、白みそのまろやかな甘さ、塩麹のやさしい味わいが、食材本来の味やコクを引き立たせてくれます。低カロリーで食物繊維もたっぷり。お鍋に材料を入れて煮るだけのシンプルレシピなので、ぜひみなさんも作ってみてください!
白みその腸活ポトフ
1人分 198kcal 食物繊維 3.8g
【材料(2〜3人分)】
鶏もも肉……150g
れんこん……80g
にんじん……80g
ごぼう……50g
大根……80g
さつまいも……50g
エリンギ……50g
塩麹……大さじ2
固形コンソメ……1個
白みそ……大さじ1と1/2
パセリのみじん切り……小さじ1
【作り方】
1 )鶏肉は一口大に切ってポリ袋に入れ、塩麹を加えてもみ込み、空気を抜いて口をしばり、冷蔵室に
半日ほどおく。
2 )れんこんは1cm厚さの半月切り、にんじん、ごぼうは一口大の乱切り、大根は1.5cm 厚さのいちょう切りにする。さつまいも、エリンギは大きめの一口大に切る。
3 )なべにエリンギ以外の2 と水700ml を入れて火にかける。煮立ったら弱めの中火にし、5 分ほど煮
たら1 の鶏肉を塩麹ごと加え、固形コンソメも加えて野菜がやわらかくなるまで中火で煮る。
4 )エリンギを加えてさらに1 分ほど煮たら、煮汁をおたま1 杯分ボウルなどにとり、白みそを加えてよくまぜてとかし、なべに加えて全体になじませる。器に盛り、パセリをのせる。
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君島十和子(きみじま・とわこ)
1966年東京都生まれ。FTCクリエイティブディレクター、美容家。2人の娘をもつ母。ファッション誌の専属モデルや女優として活躍後、結婚を機に芸能界を引退。現在は自身のスキンケアブランドの仕事のほか、テレビや雑誌でも活躍。自身のSNSでのさまざまな配信は、ポジティブで飾らない人柄にふれられると、心待ちにするファンが多い。『アラ還十和子』(講談社)、『十和子道』(集英社)など著書多数。
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