ダイヤモンド・ヒューマンリソースは、2026年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に「就職人気企業ランキング調査」を実施し、その結果を発表した。文系・理系共に総合商社が上位を独占。男子で伊藤忠商事、女子では丸紅が文系・理系共に1位を獲得した。 調査は、2024年10月3日から2025年2月27日までの期間に実施し、5,344名の有効回答が得られた。調査対象は、ダイヤモンド就活ナビ2026に会員登録している就職活動中の大学3年生と大学院1年生で、文系と理系の学生が含まれている。 調査結果によると、2026年卒の就職人気企業ランキングでは、総合商社が文系・理系ともに上位を独占した。文系男子ランキングでは、伊藤忠商事が6年連続で1位を獲得し、三井物産、住友商事、丸紅、三菱商事が続いた。総合商社は、事業領域の広さや世界を舞台に活躍する商社パーソンのイメージが根強く、就職マーケットでの人気を維持している。 理系男子ランキングでも、伊藤忠商事が1位を獲得し、三菱商事、丸紅、住友商事、三井物産が続いた。総合商社は理系学生を毎年一定数採用しており、理系の素養を生かした活躍の場があることが学生に浸透している。また、トヨタ自動車が20年夏調査以来のトップ10に返り咲き、9位にランクインした。 文系女子ランキングでは、丸紅が初の1位を獲得し、伊藤忠商事、住友商事、三井物産、三菱商事が上位に並んだ。文系女子は、女性が安心して長く働ける制度や環境を重視する傾向があり、制度の活用実績が豊富な大手金融機関も人気を集めている。三井住友銀行、三菱UFJ銀行、大和証券グループがトップ10にランクインした。 理系女子ランキングでは、丸紅が1位を獲得し、三井物産、伊藤忠商事、三菱商事、住友商事が続いた。不動産デベロッパーも人気を集め、森ビル、NTT都市開発、三菱地所、東京建物がトップ10に入った。 今回の調査では、上場企業の好調な業績や少子高齢化による若年層の労働力不足を背景に、企業の採用意欲が高まっていることがうかがえる。インターンシップルールの変更により、早期選考が進む中で、業績の好調な大手企業が人気を集める結果となった。 各ランキングのトップ10は、以下のとおり。詳細はダイヤモンド・ヒューマンリソースのWebサイトで確認できる。◆文系男子ランキング1位:伊藤忠商事2位:三井物産3位:住友商事4位:丸紅5位:三菱商事6位:三井住友銀行7位:三菱UFJ信託銀行8位:大和証券グループ9位:三菱UFJ銀行10位:森ビル◆理系男子ランキング1位:伊藤忠商事2位:三菱商事3位:丸紅4位:住友商事5位:三井物産6位:森ビル7位:Sky8位:三井住友銀行9位:トヨタ自動車10位:アビームコンサルティング◆文系女子ランキング1位:丸紅2位:伊藤忠商事3位:住友商事4位:三井物産5位:三井住友銀行6位:三菱商事7位:三菱UFJ銀行8位:全日本空輸(ANA)9位:大和証券グループ10位:日本航空(JAL)◆理系女子ランキング1位:丸紅2位:森ビル3位:三井物産4位:伊藤忠商事5位:三菱商事6位:住友商事7位:NTT都市開発8位:三菱地所9位:全日本空輸(ANA)10位:東京建物