日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)は、2026年度のフルブライト奨学金制度の募集を開始した。今回の募集では、奨学金の全額給付や学士号取得見込み者の応募が可能となるなど、制度の拡充が図られている。奨学金は、日米両国政府の拠出金により運営され、米国の大学院での研究や学位取得を目指す日本人に対して提供される。 フルブライト奨学金制度は、第二次世界大戦終結後に発足し、これまでに160か国以上、40万人以上に学術交流の機会を提供してきた。日本では1952年に開始され、日米両国政府の折半によって運営されている。奨学金は、奨学生が専門分野の研究を進めるための財政的援助を行うとともに、日米の相互理解に貢献するリーダーを育成することを目的としている。 2026年度の募集プログラムでは、人文科学、社会科学、自然科学、応用科学(工学を含む)など、さまざまな学術分野が対象となる。特に日米間の相互理解や協力関係の促進に強く関連する研究計画が優先される。奨学金は米ドルで支給され、「大学院留学プログラム」および「大学院博士論文研究プログラム」については、授業料の給付上限額が撤廃され、全額給付となった。 奨学金プログラムには、米国大学院での研究を行う「大学院留学プログラム」、日本の大学に博士論文を提出するための研究を行う「大学院博士論文研究プログラム」、専門知識を深めるための「研究員プログラム」、ジャーナリストとしての技術面の研修を目的としない「ジャーナリストプログラム」、および「フルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラム」がある。 オンライン登録受付期間は、2025年3月1日から5月1日までとなっており、詳細はフルブライト・ジャパンのWebサイトで確認できる。◆フルブライト奨学金2026年度募集募集期間:2025年3月1日(土)12:00 ~ 2025年5月1日(木)23:59対象:日本人大学院生、研究者、教員、ジャーナリストなど。プログラムによって異なる募集人数:プログラムによって異なる締切:2025年5月1日(木)23:59申込方法:フルブライト・ジャパンWebサイトよりオンライン登録