日本学生支援機構は、海外留学支援制度(協定派遣・協定受入)の2025年度プログラム募集における採択プログラムを発表した。この制度は、日本の高等教育機関と諸外国の高等教育機関が締結した学生交流協定に基づき、短期間での学生派遣や受入を支援する給付型奨学金制度である。2025年度の採択は計1,145プログラム。 同制度の目的は、国際的な学生交流を促進し、学生の国際的視野を広げることにある。日本の大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校(専門課程)に在籍する学生が、諸外国の高等教育機関と協定を結び、1年以内の期間で派遣または受入プログラムに参加することができる。プログラムは短期研修・研究型と双方向協定型の2種類に分かれ、学生交流創成タイプ(タイプA)と学生交流推進タイプ(タイプB)がある。 短期研修・研究型プログラムは、日本と諸外国の高等教育機関が合意文書に基づいて実施する1年以内の学生派遣または受入プログラムである。双方向協定型プログラムは、1学期以上1年以内の交換留学として、学生を派遣し、受け入れる形式で実施される。 2025年度のプログラム募集では、学生交流創成タイプ(タイプA)はすべてのプログラムが申請対象となり、学生交流推進タイプ(タイプB)は2024年度の採択プログラムのうち、継続支援を希望するプログラムが申請対象としていた。 申請プログラム数は短期研修・研究型(協定派遣)、短期研修・研究型(協定受入)、双方向協定型(協定派遣・協定受入)の学生交流創成タイプ(タイプA)と学生交流推進タイプ(タイプB)の計が1,705プログラム。そのうち、採択となったのは1,145プログラムだった。 選考結果として、採択プログラム名や学校名、奨学金支給予定人数は日本学生支援機構のWebサイトに掲載されている。2025年4月1日から2026年3月31日までの間に留学を開始する学生に対して奨学金が支給される予定である。なお、2024年度に留学を開始し、2025年4月1日以降も支援が継続される学生の数は含まれていない。 今回の発表により、日本の学生が国際的な経験を積む機会がさらに広がることが期待される。学生たちは、異文化交流を通じて多様な視点を身に付け、将来のキャリアに生かすことができるだろう。日本学生支援機構は、今後も国際的な学生交流の促進に努めていく方針である。