鹿児島純心女子短期大学は、2025年1月23日に開催された理事会において、2026年度以降の学生募集を停止することを決定した。これは、18歳人口の減少や四年制大学志向の高まりといった社会状況の変化により、志願者数が急激に減少し、定員割れが続いていることが背景にある。 鹿児島純心女子短期大学は、1960年に開学し、「聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる女性の育成」を建学の精神として、カトリック精神に基づく人格教育を行ってきた。これまでに1万8,000人を超える卒業生を社会に送り出し、各方面で活躍している。しかし、近年の社会状況の変化により、定員確保が困難となり、今回の決定に至った。 同学園では、2025年度入学生を最後に学生募集を停止することを決定したが、在学生や卒業生に対しては、引き続き充実した学生生活を送れるよう、教育や進路支援に万全を期すとしている。また、卒業後の各種証明書の発行や同窓会活動についても、支障のない体制を整える方針だ。 同学園は、これまで短期大学で培ってきた教育に関する知見と伝統を、他の学校に引き継ぐとしている。地域社会や高等学校、在学生、保護者、卒業生など、これまで同大学を支えてきた人々に対して、感謝の意を表明し、今回の決定について理解を求めている。