石川県教育委員会は、2024年に発生した能登半島地震および奥能登豪雨で被災した児童生徒を対象に、2025年度の県立学校入学検定手数料を免除することを発表した。対象となるのは、県立金沢錦丘中学校および県立高等学校の全日制、定時制、通信制の入学検定手数料。 今回の措置は、被災した家庭の経済的負担を軽減することを目的としている。免除の対象となるのは、保護者等の家屋が全壊、大規模半壊、中規模半壊、半壊のいずれかの被害を受けた児童生徒。家屋は被災直前まで居住していたもので、持ち家や借家の区分は問わない。 免除申請の方法は、所定の入学願書に添付する使用料納入票の「証紙はり付け欄」に県証紙をはり付けず、「免除申請者」と記入する。さらに、入学願書と罹災証明書の写しを受検先の県立学校に提出する。中学校で入学願書の取りまとめを行う場合は、当該中学校の指示に従って提出することが求められる。 また、免除申請を行う場合、県証紙の購入は不要となる。すでに購入した県証紙については、所定の手続きにより還付が可能。還付を希望する場合は、所定の返還証紙等還付請求書を記入し、県証紙とともに石川県出納室に提出する必要がある。郵送での提出も可能であり、詳細は石川県出納室のWebサイトで確認できる。 石川県教育委員会は、被災した児童生徒が安心して学び続けられるよう、今回の手数料免除措置を講じた。問い合わせは、石川県教育委員会事務局庶務課学校経営グループまで。