基礎学力、日本と海外で認識に差…10か国調査
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同調査は、2026年4月から8月にかけて、日本、フィリピン、インドネシア、ベトナム、タイ、キルギス、ケニア、エジプト、モロッコ、ペルーの10か国で、小学4・5年生および中学2・3年生に相当する子供をもつ保護者3,547人を対象に実施したもの。各国の保護者が「基礎学力」に何が含まれると考えているかを比較し、その認識の違いを調査した。
調査によると、「基礎学力」という言葉は調査した10か国すべてで認知されており、10か国全体では74.9%の保護者が「時々見聞きする」以上と回答。その重要性についても、10か国全体で90.1%が「重要だ」と答えており、モロッコを除く9か国で8割以上の保護者が基礎学力を重視していることがわかった。
一方、「基礎学力にどのような力が含まれるか」という質問では、国による認識の違いが浮き彫りになった。日本の保護者の回答は、「読み書きの能力」が76.0%でもっとも多く、ついで「計算力」68.0%、「主要教科の基礎知識」64.2%と続いた。上位3項目がいずれも「知識、技能」にあたる力であり、日本の保護者は「活用する力」や「学習意欲」よりも「知識、技能」を基礎学力だと捉える傾向が明らかになった。
これに対し、日本以外の9か国では「活用する力」を上位にあげる傾向がみられた。10か国全体では「情報を正しく理解し、活用する力」(51.0%)や「問題を見つけて解決する力」(48.3%)が上位を占めた。国別にみても、インドネシアやキルギスでは「論理的に考える力」、ベトナムやペルーでは「問題を見つけて解決する力」が1位となるなど、日本とは対照的な結果となった。調査した10か国のうち、基礎学力に含まれる力の上位3項目がすべて「知識、技能」にあたる力だったのは日本だけであった。
この結果から、多くの国で「基礎学力は重要だ」という意識は共有されているものの、その言葉が指し示す具体的な能力については、国によって認識が異なることが示された。特に日本の保護者の認識は、他国と比較して「読み書き計算」といった「知識、技能」に強く結び付いているようすがうかがえる。
同調査は「国際基礎学力調査2026」に基づく1回目の報告であり、スプリックス教育財団は今後、子供自身や先生の意識、計算テストの結果なども踏まえ、詳細な分析を進めていくとしている。








