米澤穂信の傑作ミステリー小説「黒牢城」(角川文庫/KADOKAWA刊)を原作とする本作。監督・脚本の黒沢清にとって、キャリア初の時代劇となる。
解禁された特別映像では、少年の密室殺人を皮切りに城内で巻き起こる"怪事件"の謎を追い、混乱と葛藤、そして狂気へと加速していく村重と、地下牢に幽閉された敵方の天才軍師・官兵衛による手に汗握るセリフの応酬が収められている。檻の格子越しから言葉巧みに村重の深層心理を弄ぶ官兵衛に激高し、刀を振りかざす村重。一触即発の空気が映像を支配する中、官兵衛は静かに問いかける。「村重殿は、何をそれほど恐れておられるのか」。
本木と菅田が対峙するシーンは、ほぼ全てがスタジオ内に作られた、地面に本物の土が敷き詰められた「地下牢」のセットの中で行われた。黒沢監督ならではの"長回し"の撮影のもと、膨大な量のセリフ、かつ一切の妥協も許されない張り詰めた緊張感の中で繰り広げられる壮絶な"舌戦"は見応え十分だ。
さらに映像内では、村重が官兵衛に向けて刀を抜いて突き付け、官兵衛が「(村重を)信長さまと同じとみてよろしいか」と問い、村重が「若造!信長に向けるべき憎しみをわしに向けるな」と言い放ち、のど元を掴むシーンが収められている。このシーンは見事「一発OK」で傑作シーンが誕生したという。
併せて解禁された対決ビジュアルでは、薄暗い地下牢を背景に、村重と官兵衛が"超至近距離"で向かい合う、圧倒的な横顔が切り取られている。次第に疑心暗鬼に陥り、城内に蠢く陰謀と様々な人物の思惑に苦悩する村重が放つ、鋭くもどこか哀愁を帯びた眼光。一方、暗闇に幽閉されながらも、その明晰な頭脳で村重の心理を冷徹に見透かすような官兵衛の眼差し。
2人の"異才"が放つ凄まじいオーラが火花を散らし、中央に刻まれた「『心』を読め」というキャッチコピーの通り、劇中で繰り広げられる<極限の心理戦>の幕開けを予感させる仕上がりとなっている。
『黒牢城』は6月19日(金)より全国にて公開。







