映画史に刻まれた数々の名作の中で、いまなお色褪せることなく輝きを放ち続けているオードリー・ヘプバーン。
『ローマの休日』では気品と少女のような無邪気さが融合した愛らしさで世界を魅了し、新しいヒロイン像を提示。
続く『ティファニーで朝食を』では洗練された都会的な華やかさと軽やかな自由さを体現し、ファッションやライフスタイルにまで影響を及ぼし永遠のファッションアイコンとなった。
さらに『マイ・フェア・レディ』では上流社会に溶け込みながらも持ち前の芯の強さと可憐さを余すところなく表現し、ミュージカル映画を支える俳優の存在感を鮮やかに示した。
その演技や佇まい、個性が生んだ美しさと品格は、時を越え、国境を越えて広がり、世代を問わず人々の心をとらえ続けている。まさにスクリーンから世界の美意識に影響を与え続けてきた存在。本企画では、そんなオードリー・ヘプバーンを永遠のアイコンたらしめた3作品を一挙上映。流行の移ろいが加速する現代にあっても揺るがない不朽の魅力に触れることができる。
また今回、本企画を記念して特別にオリジナルデザインによるフライヤーを制作。オードリー・ヘプバーンが愛したとされるブルーを基調とした75周年アニバーサリーにふさわしいビジュアルとなっている。
『オードリー・ヘップバーン~映画史に刻まれた永遠の輝き~』
■ローマの休日 Roman Holiday(1953年)
新人だったオードリー・ヘプバーンを一躍世界のスターに押し上げ、映画史におけるヒロイン像を一新した。伝統的な淑女像とは異なる、自由を求め、好奇心旺盛で、自らの意志で動くプリンセスを演じ、その透明感と自然体の存在感はそれまでの大女優たちの「華やかさ」とは別の、新しい魅力として世界中に衝撃を与えた。
今作以降、「可憐だが主体的なヒロイン」という新しいモデルがスタンダードとなり恋愛映画の潮流を変えたともいえる。
■ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany's(1961年)
オードリー・ヘプバーンを“永遠のファッションアイコン”へと決定づけた作品。リトル・ブラックドレスにパールのネックレス、そしてサングラスで登場した伝説的なオープニングシーンは、一瞬にして世を魅了し、時を越え世代を越えていまなお輝きを放ち続けている。
軽やかさと影を併せ持つ主人公の複雑なキャラクターを演じ分け、「軽快なコメディ演技」と「心の脆さ」の両立という表現領域を切り開いた。映画史においてスターの存在感が作品のアイコンにまで昇華した代表例。
■マイ・フェア・レディ My Fair Lady(1964年)
舞台の大ヒット作を映画化し、ミュージカル映画の華麗さや美術完成度を極めた作品。その中でオードリーは主人公の成長を繊細な変化で演じ、表情や身のこ なしで感情を巧みに伝え、キャラクターの奥行きを立体的に描き出すことで作品全体の品格と魅力を格段に高めた。
その演技はミュージカル映画において俳優の存在感と表現力の重要性を示す決定的な功績といえる。
「オードリー・ヘップバーン ~映画史に刻まれた永遠の輝き~」は2026年1月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ なんばほか全国にて順次公開。
上映劇場:TOHOシネマズ 日比谷/TOHOシネマズ なんば
日程:2026年1月9日(金)~1月15日(木)『ローマの休日』
1月16日(金)~1月22日(木)『ティファニーで朝食を』
1月23日(金)~1月29日(木)『マイ・フェア・レディ』








