2025年8月29日、文部科学省は京都橘大学の新学部設置を認可した。2026年4月からデジタルメディア学部(通学課程)、工学部ロボティクス学科、健康科学部臨床工学科が開設される。これにより、同大学は10学部18学科を擁する総合大学となる。 デジタルメディア学部では、ゲームやアニメ、音楽といったメディアコンテンツを支えるクリエイション技術と、画像・映像・音声の自動認識やVRといったメディアエンジニアリング技術を学ぶ。通学課程の入学定員は100名、通信教育課程は180名で、学士(工学)の学位が取得できる。 工学部ロボティクス学科は、先端AI技術から機械系、情報系までを体系的に学ぶカリキュラムを提供する。入学定員は80名で、AI分野や人とロボットの関わりに着目した科目が充実している。 新たな教育研究設備として「ACADEMIC TERRACE」が2026年3月に完成予定で、学生、教職員、地域の人々が自由に創造的につながる学びのコミュニティを目指す。 岡田知弘学長は、「異なる分野の学生たちが共に学ぶ環境を大切にしてきた。新しい学問領域を擁することで、学生や教員、地域社会との新たな知の融合が生まれる」とコメントしている。 デジタルメディア学部長の大場みち子氏は、「デザイン思考を大切にし、新しい文化や価値を生む」と述べ、デジタルメディア学科長の吉田俊介氏は、「デジタルメディアは人と社会をつなぐ『血液』」と表現している。 工学部長の松原仁氏は、「ロボティクスは人と社会の未来を創る学問」とし、ロボティクス学科長の小野哲雄氏は、「AIロボティクスが切り拓く未来を共に創る」と語る。 健康科学部長の堀江淳氏は、「実践的で充実したチーム医療教育を展開できる環境が整う」とし、臨床工学科長の髙橋純子氏は、「地域や社会の医療を支え、未来の医療を共に創る」と述べている。