本作は、作家・村井理子が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセイ「兄の終い」を基に映画化。絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる家族のてんてこまいな4日間の物語を紡ぎ出す。
1996年から始まり今年で30回目を迎えた釜山国際映画祭は、これまでも数々の日本映画が栄えある賞を受賞し、アジアを代表する映画の祭典として毎年注目を集めている。
昨年は『Cloud クラウド』(黒沢清監督)、『ナミビアの砂漠』(山中瑶子監督)、『ぼくのお日さま』(奥山大史監督)などの話題作が上映された。

釜山国際映画祭選出の一報に、中野量太監督は「映画『兄を持ち運べるサイズに』は、明日、誰の家族にも起こり得る話です。世界中の家族に、観て感じて考えて、最後は優しい気持ちになって欲しい。そんな思いを込めて作り上げました。韓国の観客の皆さんの反応がとても楽しみです」と喜びを語っている。
9月17日~9月26日まで開催される第30回釜山国際映画祭は、俳優イ・ビョンホンが開会式の司会を、閉会式の司会を俳優スヒョン(クローディア・キム)が務める。
“家族”を描き続けた中野監督の最新作が、海外でどのように受け止められるのか期待が高まる。
『兄を持ち運べるサイズに』は11月28日(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国にて公開。