岩手県教育委員会は2025年4月16日、2025年度(令和7年度)岩手県立高等学校入学者選抜学力検査(本検査)結果の分析について修正版を公表した。前年度と比較した教科別の平均点は、国語、社会、英語で上昇し、5教科の総点は前年度に比べ10.5点アップした。 岩手県教育委員会は、県立高校入学者選抜学力検査の結果について毎年分析を実施し、取りまとめた資料を公表している。結果の分析では、問題作成にあたっての基本的な考え方や、各教科の出題方針、学力検査の実施状況についてまとめている。 2025年度の学力検査(一次募集の本検査)は3月5日・6日に行われ、全日制・定時制あわせて6,663人が受検、6,401人が合格した。受検者の教科別平均点(各100点満点)は、国語67.3点、数学53.0点、社会66.7点、英語49.7点、理科52.4点。総点は289.1点だった。 前年度の平均点と比較すると、国語は5.4点、社会は4.0点、英語は3.2点上昇。数学は0.6点、理科は1.5点下降した。もっとも平均点が伸び、得点率も高かった国語では、得点分布のピークが前年度の60~69点から80~89点に移り、90点以上の受検者の割合が3.0%から9.5%に増加した。社会でも90点以上の割合が7.3%から13.5%まで増えている。 もっとも平均点が下がった理科は、得点分布のピークが前年度の50~59点から30~39点に下降したものの、90点以上の割合は2.6%から4.9%に増加。学力の二極化がみられる結果となった。 結果の分析では、各教科の問題ごとに25点刻みで4階層に分けた階層別得点率も掲載。全体の得点率が高かった問題、得点率が低かった問題、得点率の差が大きかった問題など、指導の際に参考にしてほしい情報が記されている。詳細は岩手県Webサイトから閲覧できる。