大学通信は2025年1月31日、「2024年学部系統別実就職率ランキング(経済系)」を公開した。3位は日本福祉大・経済学部、4位はノースアジア大・経済学部、5位は名古屋商科大・経済学部がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。 ランキングは、医科・歯科の単科大などを除く全国757大学を対象に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答(2024年12月2日現在)をもとに、系統別に学部実就職率上位校をまとめた。実就職率(%)は、「就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100」で算出。文部科学省が推奨する「就職率=就職希望者数に占める就職者の割合」と区別するため「実就職率」という表記を用いる。なお、算出方法が異なるため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。 ランキングには、卒業生数が80人未満の小規模学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは未掲載。各系統はおもに学部名称で分類しており、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していない場合もある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載している。 経済系の実就職率ランキング3位は、実就職率97.4%の日本福祉大・経済学部、4位は97.4%のノースアジア大・経済学部、5位は96.7%の名古屋商科大・経済学部、6位は96.4%の名城大・経済学部、7位は96.2%の福井県立大・経済学部、8位は95.5%の下関市立大・経済学部、9位は95.5%の金沢星稜大・経済学部、10位は95.5%の金沢大・経済学類。1位・2位を含むトップ10には私立大7校、公立大2校、国立大1校がランクインした。 3位の日本福祉大・経済学部は、2025年4月に2コース制から「経済専修」「経営専修」の2専修体制にリニューアル。経済・経営のいずれかに軸足を置きつつ、両分野を幅広く学べるカリキュラムを導入し、企業や自治体、医療福祉など多彩な分野での活躍を目指す。同学部では社会で活躍する企業人を講師に招き、地域経済のリアルな動きを体感できる講義を開講。2023年度は50の企業・行政とコラボレーションして授業を行ったという。経済・経営の理論だけでなく、実践的な課題解決の手法を学ぶためのPBL(Project-Based Learning)科目も充実している。 4位のノースアジア大・経済学部は、経済学科の中に4つのコース「公務員コース」「金融コース」「経済データサイエンスース」「スポーツ経営コース」を設け、志望に応じて選択できるしくみを用意。専門科目群は「基盤科目」「発展科目」「実践科目」に区分し、さらに「実践科目」を「キャリア開発科目」「自発性開発科目」「資格取得・受験対策科目」に区分。学生の成長を意識した科目編成と、職業人としての自覚を養うキャリア教育により、高い実践的能力を育成する。 5位の名古屋商科大・経済学部は、「総合政策」「経済」の2学科を設置。総合政策学科は、経済政策を中心に社会全体を幅広く学び、よりよい社会を構築するための力を養う。公務員を目指す学生に向けた「公務員専攻」では、政治、経済、経営、法学など幅広い分野について実践的に学ぶ。一方、経済学科では、1年次から経済学を体系的に理解し、幅広い視野と知識を修得。市場経済に比重を置き、企業間取引や雇用問題、金融取引などを中心に学習する。また企業事例に関する議論を行うケースメソッド教育のもと、心理学と経済学を掛け合わせた行動経済学を学ぶ「行動経済学専攻」を設置している。 大学通信のWebサイトではランキング50位の大学・学部まで順位付けして公開。1位と2位を含む上位校はカリキュラム編成など学部の特徴やおもな取組みについても紹介している。2024年実就職率ランキング「経済系」1位は?「2024年学部系統別実就職率ランキング」一覧法学系文・人文・外国語系経済系商・経営系国際系家政・生活・栄養系看護・保健・医療系福祉系農学系薬学系理工系体育・スポーツ系観光系心理系教育系