大学通信は2025年1月29日、「2024年学部系統別実就職率ランキング(心理系)」を公開した。3位は尚絅学院大の心理・教育学群、4位は東京未来大・こども心理学部、5位は梅花女子大・心理こども学部がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。 ランキングは、医科・歯科の単科大などを除く全国757大学を対象に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答(2024年12月2日現在)をもとに、系統別に学部実就職率上位校をまとめた。実就職率(%)は、「就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100」で算出。文部科学省が推奨する「就職率=就職希望者数に占める就職者の割合」と区別するため「実就職率」という表記を用いる。なお、算出方法が異なるため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。 ランキングには、卒業生数が80人未満の小規模学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは未掲載。各系統はおもに学部名称で分類しており、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していない場合もある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載している。 心理系の実就職率ランキング3位は、実就職率96.3%の尚絅学院大の心理・教育学群。同大では、学生が自分の目標や興味にあわせて、学びたい学問領域を柔軟に選択できる「学群・学類制」を導入。他分野の学問も学びやすい環境を整えている。多くの科目は講義と実験あるいは実習で構成されており、現場と理論をつなぐ「現場実習」科目が充実していることも特徴。地域実践、地域連携の取組みも多く、総合的な人間力を育成することで多様な進路を実現している。 4位は実就職率94.4%の東京未来大・こども心理学部。同学部の心理専攻では企業でも教育・福祉業界でも通用する「心のスペシャリスト」を育成。一般企業から教育・福祉業界まで幅広く活躍の場を広げている。在学中に取得できる資格は、公認心理士、認定心理士、准学校心理士、こども心理アドバイザー(東京未来大学認定資格)、こどもサポーター(総合支援-こども心理)、児童指導員、児童心理司、社会福祉主事など多岐にわたる。 5位は実就職率93.8%の梅花女子大・心理こども学部。心理学科には4専攻を設置。多様な対人援助の現場で働くことを目指す「公認心理師専攻」、さまざまな障がいのある児童・生徒を支援する力を養う「特別支援学校教員専攻」、ビジネスの現場で役立つ「キャリア心理専攻」、動物を介したコミュニケーションから福祉や教育、医療などの現場で知識を生かす「アニマルセラピー専攻」がある。これら主専攻のほか3つの副専攻があり、個々の興味や希望にあわせて主専攻と副専攻を組み合わせることで、卒業後の可能性を広げている。 以降、心理系の実就職率ランキングは6位 明治学院大・心理学部、7位 新潟青陵大・福祉心理学部、8位 東海学園大・心理学部、9位 愛知学院大・心身科学部、10位 明星大・心理学部と、柔軟な教育システムを展開する私立大学が上位を独占する結果となった。 大学通信のWebサイトでは1位と2位の大学・学部の特徴や就職に繋がる取組みなども紹介。1~10位の大学・学部について、実就職率と卒業生数・就職者数・大学院進学者数を一覧で掲載している。2024年実就職率ランキング「心理系」1位は?「2024年学部系統別実就職率ランキング」一覧法学系文・人文・外国語系経済系商・経営系国際系家政・生活・栄養系看護・保健・医療系福祉系農学系薬学系理工系体育・スポーツ系観光系心理系