習い事を選ぶ際に重視する点として、保護者の約9割が「子供がやりたがっているかどうか」をあげ、習い事を辞めるきっかけとしては、「子供が辞めたいと言った」がもっとも多かったことが、栄光ゼミナールの調査結果より明らかになった。 栄光ゼミナールは2025年1月11日から1月21日にかけて、「小中高生の習い事に関する調査」を実施した。小学1年生から高校3年生の子供を持つ保護者3,598人から有効回答を得た。同調査は2018年、2022年に続き3回目の実施となる。調査では、子供の習い事経験や選び方、継続理由、辞めるきっかけなどが明らかになった。 調査の目的は、子供の習い事に関する現状を把握し、保護者がどのような基準で習い事を選び、どのような理由で継続や中止を決定しているかを明らかにすることにある。調査はインターネットを通じて行われ、栄光ゼミナールの教室に通う保護者を対象に実施された。 調査結果によると、小学生保護者の99.2%、中学生保護者の97.3%、高校生保護者の98.2%が、子供が習い事を習ったことが「ある」と回答した。習い事の経験がない理由としては、「子供が興味を示す習い事がなかった」がもっとも多かった。 子供が習ったことがある習い事としては、「水泳」がもっとも多く、小学生から高校生まで7割以上が経験していると回答した。ついで「英語・英会話」が5割以上、「音楽系」が約5割にのぼった。また、「プログラミング」や「理科実験」に興味を持つ子供も多いことがわかった。 習い事を選ぶ際に重視する点として、保護者の約9割が「子供がやりたがっているかどうか」をあげた。ついで「曜日や時間帯の都合が合う」「子供の将来に役立ちそうかどうか」が続いた。これらの傾向は2018年、2022年の調査でも同様であった。 習い事が長く続く理由としては、「子供が続けたいという気持ちがあるから」がもっとも多く、約8割にのぼった。習い事を辞めるきっかけとしては、「子供が辞めたいと言った」がもっとも多く、ついで「勉強の優先順位が高くなった」があげられた。特に高校生保護者では、「目標や目指している水準を達成した」という理由も多かった。 自由記述では、保護者が子供の習い事に対する考え方やエピソードが寄せられた。習い事を通じて子供の自己肯定感を高めたり、親子で共通の目標を持ったりすることができたという声が多く聞かれた。また、習い事を通じて得られる経験やスキルが、子供の成長に寄与していると感じる保護者も多かった。