名古屋柳城女子大学を運営する学校法人 柳城学院は2025年2月19日、2026年度以降の学生募集を停止すると発表した。18歳人口の減少や大学運営にかかる諸経費の高騰により、発展的な存続が困難となったためとしている。 名古屋柳城女子大学は、2020年の設立以来「愛をもって仕えよ」という建学の精神のもと、「人々と共に生き、人々に仕える」という共生と奉仕の心を体得した人物の養成を目指してきた。しかし、少子化による18歳人口の減少が進む中で、入学希望者数の減少が続いており、大学運営にかかる経費の高騰も重なり、理事会での慎重な検討の結果、学生募集の停止を決定した。 同学院は、名古屋柳城女子大学に在籍するすべての学生および2025年度入学者が卒業するまで、責任をもって教育および資格取得支援、進路支援を行うとしている。また、卒業後も証明書の発行や同窓会活動によるサポート、就職活動の斡旋を継続する方針だ。 一方で、同学院は1898年の創設以来の保育者養成の伝統を守るため、名古屋柳城短期大学保育科の改革に着手することを決定した。従来の2年間の教育課程に加え、3年履修コースを設け、幼稚園教諭と保育士に加えて、小学校教諭の免許状取得も可能とすることで、新たな時代のニーズに応える学びの広がりを実現する。 名古屋柳城女子大学こども学部こども学科の2025年度入学者および在学生に対しては、卒業に至るまで現在の教育環境を維持し、学生生活や進路・就職の支援を継続する。また、卒業後も柳城学院において証明書の発行や同窓会活動によるサポート、就職活動の斡旋を実施する。 この決定に対し、在学生や卒業生、保護者、保証人、受験生、高等学校などの教育機関、保育関係者、地域の人々に感謝の意を表し、今後の支援と協力を求めている。説明会は2025年2月14日に在学生対象、2月15日に保証人対象で実施された。問い合わせは学校法人柳城学院法人事務局まで。