大学通信は2025年1月27日、「2024年学部系統別実就職率ランキング(商・経営系)」を公開した。3位は愛知工業大・経営学部、4位は長野大・企業情報学部、5位は椙山女学園大・現代マネジメント学部がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。 ランキングは、医科・歯科の単科大などを除く全国757大学を対象に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答(2024年12月2日現在)をもとに、系統別に学部実就職率上位校をまとめた。実就職率(%)は、「就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100」で算出。文部科学省が推奨する「就職率=就職希望者数に占める就職者の割合」と区別するため「実就職率」という表記を用いる。なお、算出方法が異なるため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。 ランキングには、卒業生数が80人未満の小規模学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは未掲載。各系統はおもに学部名称で分類しており、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していない場合もある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載している。 3位は実就職率97.9%の愛知工業大・経営学部。経営学科に2専攻を設置し、「ものづくり」「情報技術」「スポーツ」をキーワードに、グローバル社会、IT化といった時代の潮流を捉えた経営学を学び、ビジネスの現場で通用する力を養う。「経営情報システム専攻」では、工業大学ならではの恵まれた情報設備を活用した学びを用意。「スポーツマネジメント専攻」では、スポーツを経営の視点から捉えるために、経営学や会計学の基礎を学び、スポーツイベントの企画・運営などの活動を通して実践力を身に付けるとともに、語学力や情報処理能力も磨く。 4位は実就職率97.8%の長野大・企業情報学部。続く5位には実就職率97.5%の椙山女学園大・現代マネジメント学部がランクインした。椙山女学園大・現代マネジメント学部は、現代マネジメント学科に企業経営分野のマネジメントを学ぶ「企業経営」と、地域や国際分野のマネジメントを学ぶ「公共政策」の2専攻を設置。産学連携でのプロジェクト研究や、各フィールドの実務担当者による講義など、社会と関わりながら体験的に学ぶ機会を多く用意しているほか、英語、情報、簿記、秘書などの資格やスキル取得をサポートし、キャリア形成や就職活動につなげることができるカリキュラムがある。 以降、6位 安田女子大・現代ビジネス学部(実就職率96.8%)、7位 横浜市立大・国際商学部(同96.7%)、8位 兵庫大・現代ビジネス学部(同96.5%)、9位 新潟医療福祉大・医療経営管理学部(同96.4%)、10位 南山大・経営学部(同96.4%)。トップ10のうち私立大が8校を占め、公立大が2校ランクイン。国立大では27位の一橋大・商学部が最上位となった。 商・経営系実就職率ランキングでは女子大の強さが目立つ。また、大都市圏よりもそれぞれの地域に根付いて就職実績を出している地方大の活躍も目を引く結果となった。大学通信のWebサイトでは1位と2位の大学・学部の特徴や就職に繋がる取組みのほか、11位~50位の大学についても紹介している。2024年実就職率ランキング「商・経営系」1位は?「2024年学部系統別実就職率ランキング」一覧法学系文・人文・外国語系経済系商・経営系国際系家政・生活・栄養系看護・保健・医療系福祉系農学系薬学系理工系体育・スポーツ系観光系