新卒採用支援やPersonality Techを通じたHR事業「ミキワメ」を提供するリーディングマークは、2024年9月から11月にかけて就職活動を行っている最上位校生を対象に「2026年卒秋冬期統合版/就職人気企業ランキング」を企画・編集し、上位100社の人気ランキングを発表した。 このランキングは、東京大学や京都大学などの最上位校に在籍する大学生・大学院生を対象に、合同説明会やWebアンケートを通じて実施された。調査対象は、リーディングマークがリストアップした約400社から学生が第一志望企業群として選定した5社である。今回の調査には1,973名が参加し、男性が68.1%、女性が31.9%を占めた。 ランキングでは、例年通り総合商社が上位にランクインし、堅実な人気を見せた。三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅の五大商社が上位5位を占め、双日や豊田通商も堅実な人気を維持した。専門商社も順位を伸ばしており、伊藤忠丸紅鉄鋼やJFE商事が順位を上げた。 金融業界では、メガバンクが人気を維持する一方で、政府系金融機関の順位が上昇した。国際協力銀行や日本銀行、日本政策金融公庫が代表的である。証券・損害保険・生命保険業界は順位を下げた企業が多く、東京海上日動火災保険のみがTOP100にランクインした。 不動産業界は、昨年同時期に比べて人気が上昇した。三菱地所や三井不動産、東京建物、森ビルが順位を上げた。コンサル業界では、総合コンサルティングファームが全体的に順位を上げたが、戦略コンサルティングファームは順位を下げた。 食品業界や消費財業界は、昨年同時期と比較して大きく順位を上げた企業が多い。味の素やサントリー、日清食品、花王、資生堂が代表的である。海運業界では、日本郵船を除く商船三井と川崎汽船が順位を下げた。 キャリアにおいて重視する項目についての調査では、「スペシャリスト」が「ワークライフバランス」を僅差で上回り1位となった。どちらも40%を超えており、専門性とワークライフバランスの両立を志向する学生が増えていることがうかがえる。食品・消費財・重工業などのメーカーやデベロッパーなど、激務な印象が薄く、確かな専門性が身に付くイメージのある業界が人気となりつつある。 この調査結果は、学生がキャリア選択において重視する要素が変化していることを示している。専門性を高めつつ、ワークライフバランスを保つことができる企業が、今後も学生からの支持を集める可能性がある。