GACKTが21日、都内で行われた映画『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン』(31日公開)の完成披露試写会に出席。冒頭、映画の見所を聞かれると、本作に実業家の堀江貴文が出演していることをいきなり明かし、「ホリエモンの無駄遣い」とユーモア溢れるコメントを本作のメガホンを取った三池崇史監督に放って会場を笑わせた。
格闘技イベント・ブレイキングダウンを題材にした本作は、格闘家の朝倉未来と溝口勇児がエグゼクティブプロデューサーを務め、1分1ラウンドのバトルで若者たちが最強を競う様を描くバトルアクション。壇上にはGACKT、朝倉、溝口、三池監督のほか、W主演を務める木下暖日、吉澤要人、二人の母役を演じる篠田麻里子・土屋アンナも登壇した。
GACKTは、本作でラスボス的立ち位置の御堂静役を演じるが、オファーをもらった当時を回顧し、「最初はスケジュールが合わず、一度お断りをした」と出演する意思がなかったことを明かす。だが、その後、溝口から「直接会って話をしたい」と声をかけられたと振り返り、会いに行くと、その場に三池監督ら、本作のスタッフ陣が勢揃いしてGACKTの出演を懇願してきたと紹介。
GACKTは「断れる雰囲気じゃなかったんです。“俺でよければ”ってぽろっと言ったら、『じゃあ、気持ちが変わらないうちに我々は帰ります』って、三池監督たちがそそくさと帰っていって…」と当時の状況を笑顔を浮かべて明かし、三池監督もこれに「漫画のような本当の話です」と頷いていた。
GACKTは出演を決めた当時、体を大きくするトレーニングを行っている最中だったとも回顧。「少し体を絞らないとと思って、一回り体を小さくしました」と役作りも明かす。「現場がいい緊張感で、その中でアクションシーンができたのはいい経験でした」と、現場の張り詰めた雰囲気が逆にモチベーションを高めてくれたと振り返る。
新人の木下の演技にも感銘を受けたといい、GACKTは「暖日は目の前でいつもぼーっとしていて、最初に会った時はこの人は大丈夫かなって思いました。見ていてすごさがわからなかった。でも、スクリーンで見ると、すごく映えていて(オーディションで選んだ)監督の見る目のすごさを感じました」と絶賛する。アクションシーンの最中、実際に木下の拳がGACKTに当たってしまうハプニングもあったといい、「殴られた時はどうしてやろうかなって。でも演技を止めずに続行していて、なんだかいいなって思いました」と木下に逆に将来性を感じたという。
GACKTは本作が気に入っているようで、最後は三池監督を前に「(興行的に)うまくいったら、監督にこの作品のセカンドにぜひ挑戦してほしい」と早くも続編の依頼をお願い。三池監督を喜ばせていた。