個別指導塾「明光義塾」を運営する明光ネットワークジャパンとキリンホールディングスは、「免疫のケア」を啓発する官民連携活動「げんきな免疫プロジェクト」の一環として、1月18日と19日に実施される大学入学共通テストを皮切りに、受験本番期における体調管理に関する調査を実施した。調査の結果、過去4年間の大学受験経験者のうち、約6割が「受験本番期を元気に過ごせなかった」と感じていることが明らかになった。また、今年の大学受験生の約8割が体調管理に不安を感じており、これはコロナ禍以上の水準となっている。 この調査は、感染症時代の受験経験者400名、今年の受験予定者200名、感染症時代の受験経験者の親300名、計900名を対象に、インターネットアンケート調査として2024年12月19日から23日にかけて実施された。 元大学受験生400人を対象に、受験本番期当時の健康対策意識について聞いてみたところ、受験本番期の健康対策意識は高いものの、実際には多くの受験生が体調を崩していることがわかった。特に、試験当日の体調が万全だったと感じる受験生の割合は、健康対策を意識していた人で57.5%、意識していなかった人で46.7%と、意識の有無で10%以上の差が生じている。 さらに、受験に向けた健康対策について「もっとできることがあった」と感じる人は約6割に上り、具体的には「バランスの取れた食事や十分な睡眠をとるべきだった」「家族全員が常にマスクを着用するべきだった」といった声が多く寄せられた。これらの結果から、健康対策を意識していたものの、現状の対策では不十分だと感じている人が多いことが明らかになった。 今年の大学受験生は、約8割が自身の体調管理について不安を感じており、これはコロナ禍を超える水準である。具体的な不安としては、「試験を受けられなかったら悔しい」「電車での感染が心配」といった声があがっている。特に、複数の感染症が同時に流行する“感染症ドミノ”が多発している今年は、体調管理への不安が高まっている。 こうした中、受験本番期の「免疫のケア」意識についても調査が行われ、今年の大学受験生の79.5%が「免疫のケア」を意識していると回答した。免疫のケアには、バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動などが重要であり、特に冬はビタミンDが不足しがちであるため、サプリメントや食事で補うことが推奨されている。また、腸内環境を整えることも免疫機能を高めるのに効果的であり、発酵食品や食物繊維を意識して摂ることが勧められている。 明光義塾の赤塚教室長は、「受験生のサポートに関する実態調査」で多くの保護者が子供の健康管理に苦労していることが明らかになったとし、「免疫のケア」の大切さを伝える「げんきな免疫プロジェクト」に賛同したと述べている。受験直前期には睡眠時間を削るなどの無理をする受験生も多く、保護者は子供が体調を崩さずに受験に臨めるよう注意を払っているという。明光義塾では、こうした不安を抱える受験生や保護者に寄り添い、サポートを続けていく方針だ。 「げんきな免疫プロジェクト」は、2023年5月に発足し、子供から大人までひとりひとりが「免疫のケア」で健康に過ごせる毎日の実現を目指している。現在、37企業・2団体・15自治体が賛同し、免疫ケアの啓発に向けた活動を展開している。全国の小学生を対象にした免疫について学ぶ授業は2022年から継続的に実施され、これまでに2万人以上が参加している。