イー・ラーニング研究所は、「日本の英語学習」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。約6割の人が日本の英語教育が遅れていると感じており、リアルな関わりを通じた学びが重要視されていることが明らかになった。 この調査は、英語学習の必要性や日本の英語教育の現状を把握することを目的として行われた。調査期間は2024年12月16日から12月17日までの2日間。クロス・マーケティング・グループのQiQuMOを使用し、全国の15歳から59歳の男女500人を対象に行われた。調査結果は、英語を日常生活で使わない人が約7割にのぼる一方で、英語学習の必要性を感じている人が約6割に達していることを示している。 英語学習の中心は学校の授業であるという結果が出ており、約6割が日本の英語教育が遅れていると感じている。具体的には、「学校の授業」44.3%がおもな学習方法としてあげられ、ついで「スマートフォンアプリ」25.2%、「オンラインスクール」16.3%が続いている。これにより、学校の授業が英語学習の中心であることがうかがえる。 英語教育の遅れの要因については、学校内外の両方に問題があると考える人が多い。「学校外での実践機会不足」25.9%や「文法重視の教育」20.9%、「教員の英語力・指導力」18.6%がおもな要因としてあげられた。これにより、学校内外の環境に問題があると感じる人が多いことがわかる。 英語を勉強する理由としては、「ビジネスの拡大・キャリアアップのため」(28.5%)や「旅行や生活の利便性」(26.3%)が多くあげられた。また、英語の最適な勉強方法については、「英語が話せる人との交流」(36.2%)や「留学」(18.2%)、「英語の映画やドラマを見る」(19.3%)など、リアルな英会話に触れることが重要視されている。 この調査結果は、日本の英語教育が遅れていると感じる人が多いことを示しており、リアルな関わりを通じた学びが重要視されていることがわかる。教育関係者や保護者にとって、英語教育の改善に向けた取組みが求められる状況である。