日本学生支援機構(JASSO)は、2024年12月28日からの大雪による災害で被害を受けた学生らへの支援策を公表した。大雪で災害救助法適用地域となったのは、青森県の10市町村。家計急変採用や緊急・応急採用の奨学金、JASSO災害支援金などの申請を受け付ける。 2024年12月28日からの大雪により、青森県は10市町村に災害救助法の適用を決定。放置すれば住家が倒壊する恐れがあり、継続的に救助を必要としているとして、1月4日に青森市、弘前市、黒石市、五所川原市、平川市、藤崎町、大鰐町、田舎館村、板柳町、鶴田町が適用地域となった。 JASSOは、今回の大雪による被害で家計が急変し、奨学金の給付または貸与を希望する学生に向け、給付奨学金「家計急変採用」と貸与奨学金「緊急・応急採用」の申請を受け付ける。対象は、大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)に在学している災害救助法適用地域の世帯の学生。奨学金の種類は、給付奨学金、第一種奨学金(無利息)、第二種奨学金(利息付)。申請は在学校を通じて申し込む。 「JASSO災害支援金」は、今回の大雪で学生本人や父母などが住む家が、半壊以上の被害を受けたり、自治体からの避難勧告などが1か月以上続いたりした人(外国人留学生を含む)が対象。一日でも早くもとの生活に戻り、学業を続けることができるよう、返済不要の支援金10万円を支給する。申請は、在学校を通じて申し込む。 大雪による災害で奨学金の返還が困難になった人は、月々の返還額を少なくして返還期間を延長する「減額返還制度」、一定期間返還を先送りする「返還期限猶予制度」の利用が可能。希望者は「奨学金減額返還願」または「奨学金返還期限猶予願」をJASSOに提出する。 支援策の詳細は、JASSOのWebサイトで確認できる。