【モデルプレス=2024/11/02】映画「あたしの!」(11月8日公開)でW主演を務める女優の渡邉美穂(わたなべ・みほ/24)とINI(アイエヌアイ)の木村柾哉(きむら・まさや/27)にモデルプレスがインタビュー。共に初の映画出演にして主演という大きなチャレンジを経た2人だが、その間に流れる空気感は穏やかそのもの。同世代が集まった現場だからこそ受けた刺激や、さまざまな経験がある2人だからこそ語れる“運命”を引き寄せたエピソードについても明かしてもらった。<モデルプレスインタビュー>【写真】INI、サプライズに泣き崩れる◆渡邉美穂&木村柾哉W主演映画「あたしの!」「ヒロイン失格」「センセイ君主」など数々のヒットラブコメ漫画を生み出してきた、幸田もも子による「別冊マーガレット」にて2017年~18年に連載していた「あたしの!」(集英社マーガレットコミックスDIGITAL刊)がギャガ配給にて実写映画化。正直で嘘がつけず、思ったことはすぐに伝えてしまうド直球で生きてきた関川あこ子(せきかわ・あここ/渡邉)と、心の奥を見せられない、あこ子の小学生からの親友・谷口充希(たにぐち・みつき/齊藤なぎさ)。高2の新学期初日、学校イチの人気を誇る1つ年上の先輩・御共直己(みとも・なおみ/木村)がまさかの留年により2人の同学年に降臨。即一目ぼれしたあこ子と、好きではないと言いながら怪しい動きをする充希。これは、負けられない恋の戦いの始まりなのか?◆渡邉美穂&木村柾哉、映画決定に家族が喜び― 出演が決まったときの周囲の反応はいかがでしたか?渡邉:一番身近な人だと、3つ上の姉が喜んでくれました。もともと私は幸田先生の漫画が大好きで学生時代から読んでいたんですが、そのきっかけは姉が買って部屋に並べていた幸田先生の漫画をこっそり取って読んでいたことだったんです(笑)。びっくりしていましたし、すごく喜んでくれて嬉しかったです。やっぱり同世代の友人や地元の子たちが幸田先生の漫画を読んでいる世代なので、「すごいじゃん!」と言ってくれました。木村:メンバーはすごくびっくりしていて「キター!」みたいに反応してくれて嬉しかったです。家族は腰を抜かすくらいびっくりしていて…(笑)。多分僕が映画に出るなんて想像もしていなかったと思うので、不安もあったと思うんですが、すごく喜んでくれていました。◆渡邉美穂、木村柾哉は「結構おっとり」― お互いの第一印象はいかがでしたか?渡邉:ご一緒するということで、INIさんのMVを見てみようと、いろいろと調べてみたんですが、ダンスをバキバキに踊られていてすごい方だという印象が強かったです。直接会ったら、結構おっとりされている方だったので、そのギャップがすごく素敵で、本当に優しそうなお兄さんだと思いました。木村:しっかりしているけど気さくな方だと思いました。「初めまして」と挨拶したときもハキハキとしていて、僕は結構おっとりというか…喋るのも早くないようなタイプなんですが、好印象でした。◆渡邉美穂、日向坂46在籍時にINIと挨拶― お二人が初めて会ったのはいつ頃だったのでしょうか?木村:2人での読み合わせが初めましてでした。渡邉:そうですね。今回の作品の前にはなるんですが、多分、読み合わせの1年以上前、私が日向坂46に所属していたときに、音楽番組で一緒に出ることがあったことも覚えています。私たちの出番が終わって「お疲れ様です」と挨拶をした中にINIさんがいらっしゃったことを覚えていたので、「あのときの方だ!」と思い出しました(笑)。木村:え~まじで! 渡邉:(日向坂46の人数が)多いですからね(笑)。お互い人数が多めなので印象的だったんだと思います。◆木村柾哉「あたしの!」撮影現場で衝撃行動― 一緒に作品を作っていくなかで印象に変化はありましたか?木村:変わらず明るくてハキハキしているんですが、本当にオーラがパキッとしています!そのエネルギーで現場をずっと明るくしてくださって、僕は聞き手に回ることが多いので、いっぱい話してくれる人の方がいやすいからこそ、最初の好印象からプラスになるばかりでした。渡邉:いい意味ですごくやんちゃな方なんだな…と思いました(笑)。ハウススタジオや外の自然豊かなところで撮影していると、観葉植物や木などを見て、植物の名前をたくさん言っていたんですよ。私たちも「なんで知ってるの!?」「木村さんの知識の量がすごいね…」など驚いていたんですが…存在しない植物の名前を言っていたんですよ(笑)!一同:(笑)。木村:嘘ついてて、最後の方にバラしました。渡邉:「適当なカタカナをあたかも本当かのようにした」と言っていて、「何をしているんだ…」と思いました。意外とこういうことも言うんだと驚きましたし、やんちゃ坊主だな、と思います。木村:騙されてるな~と思いながら(笑)。― 齊藤さん、山中柔太朗さん(成田葵央役)の4人でお話しすることもありましたか?木村:カメラが回っていないときはずっと喋っていました。グループのメンバー以外にアーティストならではの悩みなどを話す機会はあまりないので、「こういうことがあった」「こういうふうにやってた」とか仕事面の話でもいろいろと知れる機会になりました。◆渡邉美穂&木村柾哉、互いへのリスペクト語る― お互いに刺激を受けた点はありましたか?木村:渡邉さんと2人で座長という立場でありましたが、主演として入る現場が初めてだったのであまり知識がなくて、しれーっと現場に入ってしまって。渡邉さんみたいに座長だからこその立ち回りみたいなことはあまりできてなかったな…と学びました。常に現場を明るくしてくださったり、共演者の方々に積極的に話しかけにいったり、差し入れをくださったり…本当に現場の雰囲気が良くなるようなことを意識されているんだろうな…というのを感じて、今後は僕もこういう行動をしていきたいです。渡邉:私も本当にいろいろなことが勉強になりました。木村さんはすごくご自身の見せ方がお上手で、一番素敵な表情に見える角度などを普段から研究されていると思うんです。そういった部分は、いろいろとお仕事をしていると、忘れてしまったり意識が薄れてしまったりもしがちなんですが、そうしたストイックさを見習いたいと思いました。― 役に対して共感できた部分はありましたか?木村:結構ありました。みんなに優しくしがちというか、それ故に自分の本心を出せなくなっていっちゃうような部分は僕にも通じるものがあったので、直己も変化していくように、自分の気持ちははっきりと言うようにしているんですが、どうしてもそういったときは他人の目が気になってしまうんですよね…。そうした気持ちはすごく理解できました。渡邉:あこ子ちゃんのすごく明るい部分は共通しているのかな、と思いました。現実でもすごく明るい人間だと言われることが多いので、演じる上で大変だった部分などはありませんでした。でも、私も木村さんと同じように、自分が思っていることなどをぐっと我慢してしまうタイプで、本音を言えるタイプではないので、そこはあこ子と違うところでした。「私だったら絶対こんなこと言えないな」と思いながら(笑)、演技していました。◆渡邉美穂&木村柾哉の“現在”に繋がる運命― 今回のストーリーはあこ子が直己との出会いを“運命の恋”にするべく奮闘していく姿が描かれますが、お二人がなにかを運命にするために努力した経験はありますか?木村:INIが誕生したオーディションのときはまさにそうです。3年以上前の話ですが、この先どうなるかわからない状況でオーディションに飛び込んで、運命任せのような状況でした。最終的にはファンの方々が投票してくださってデビューできましたが、それは本当に運命だったと思っています。オーディションの募集が始まったタイミングも、こうして11人がそろったことも…人生の中で変わることのない大きな運命の一つという感覚です。渡邉:高校生の頃に映画を観ることがすごく好きになって、映画に携わる仕事、中でも効果音を作るようなことをしたかったので、映画学科のある大学にすごく行きたかったんです。裏方にも演者にも興味があったのですが、日向坂46としてのお仕事を始めることになって、本業はアイドルなので、正直最初の方は映画にまったく縁のないような人生になるのかな…と思っていました。でも、高校時代から8年ぐらいの時を経て、あの頃16歳に映画の仕事をしたいと思っていた夢を叶えられたというのは、ある意味運命だったと思っていますし、昔の自分に「叶ったよ」と言ってあげたいです。◆渡邉美穂、木村柾哉のシーンに“嫉妬” 役者として感じた新たな瞬間― 今回のような恋愛映画だからこそ学びになる点もありましたか?木村:「こんなキラキラした高校生活もあるんだな~」とこれまで経験できなかった分、楽しかったです。直己は過去にいろいろあったからこそ、高校生でもここまで大人っぽい人間性ができていると思うので、やっぱり人生経験がその人の人生を作っていくんだと感じました。渡邉:これまでの作品では、カットがかかった瞬間にスイッチを切れるタイプだと思っていたんですが、今回の撮影をしていて直己と充希の距離が近くなるシーンを見ていたときに、なぜかわからないんですが、むっとしたんです。「“嫉妬”とはこういう感情なんだ」と初めて感じて、これまでにないぐらい役に集中できましたし、嫉妬という感情をこれまであまり感じたことがなかったので、お二人のお芝居がすごく良かったこともあってか、初めて人生でこんな気持ちになりました。◆渡邉美穂&木村柾哉が悲しみ・怒りを乗り越えたエピソード― そういった嫉妬の気持ちが沸き立つ部分も含め、あこ子が「恋愛か、友情か」を考えるなかで複雑な思いに直面するシーンもありますが、お二人がそうした悲しさや怒りなど悩みを乗り越えたエピソードについても教えてください。渡邉:私は結構泣き虫なんです。悩んだときや、辛いことがあったときに、人に言う方ではなく、人前で出したくないと思ってしまうタイプなので、お家で1人でいるときに泣いちゃいます。私と同じように人前では泣きたくない人も多いと思うんですが、1人でいるときぐらいは声を出して泣いてもいいと思うし、私はそれですっきりするタイプなんです。よくやるのは、湯船の中で叫ぶことや、帰り道に家の直前200メートルだけ思い切り走るとか…(笑)。1人になったときに思いっきりストレス発散する方法を見つけると意外と解放されます。木村:僕は深呼吸をすること。渡邉:呼吸は大事だね。木村:そういうときは感情が高ぶっていると思うので、一旦落ち着かせて客観的に見てみることは自分もよく実践しています。一時の感情に任せていくときの方がいいこともありますが、いざこざになることがほとんどだと思うので、一旦落ち着いて、自分を見つめ直して、本当にそれに対して怒りの感情をそれに向けるべきなのかを考えて、一歩引くことが大事だと考えています。― リーダーとして引っ張るなかで直面することも多いですか?木村:そうですね。今の自分はほぼINIの経験から形成されているので…(笑)。◆渡邉美穂&木村柾哉の夢を叶える秘訣― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、お二人の「夢を叶える秘訣」を教えてください。渡邉さんは2021年のインタビューで「やりたいこと、好きなことを口に出すこと、発信していくこと」、木村さんは3月のインタビューで「自分を信じること」と回答されていました。渡邉:続けることがすごく大事だと思います。何事においても「もういいや、やめた」と手放すことは簡単だと思うんですが、自分が思っているようにうまくいかなくても、目標に届かなくても、それに至るまでの過程や、地道に続けることはすごく大事なんです。私もずっとお芝居がやりたくて、心が折れそうになる瞬間もありましたが、続けてようやくいろいろとやらせていただけるようになったので、夢や目標を捨てずに掲げて良かったとすごく思っています。まず、辞めないこと、そして目標があったらそれをずっと夢を見続けることが大事なんだと実感しました。木村:以前に言ったことも変わらず思っていますが、神頼みも秘訣のうちの一つです。すべてはタイミングだと思っていて、自分ではどうしようもできないことでもあるんですが、地道な、毎日の行いの積み重ねによって、そういうことを引き寄せられると思うので、神頼みでもありつつ、それを引き寄せるような自分の力を育てることも大事だと思います。― 最後に、作品の中のご自身としての見どころを教えてください。木村:初主演、初映画なので、最初から最後までずっと目を凝らして観ていただきたいんですが、4人でそろって直己の家でホラー映画を観るシーンは、コメディ要素も多くて、それぞれのキャラがすごく立っているので、ぜひその瞬間も楽しんでいただきたいです。渡邉:たくさんあるんですが、みんなで浴衣を着てお出かけするシーンもイチオシです。浴衣姿は男性、女性どちらもすごくキュンとすると思うので、そういうときだけ直己くんが片耳に前髪をかけていたり、成田はちょっと前髪を上げていたり…。普段の学校の姿とはまた違うところがキュンポイントだと思うので、ぜひ目に焼き付けてほしいと思います。― ありがとうございました。(modelpress編集部)◆渡邉美穂プロフィール2000年2月24日生まれ、埼玉県出身。2022年に日向坂46を卒業。卒業後はドラマ「SHUT UP」(テレビ東京系/2023)、「あなたの恋人、強奪します。」(ABCテレビ/2024)、「虎に翼」(NHK/2024)などへの出演歴がある。◆木村柾哉プロフィール1997年10月10日生まれ、愛知県出身。2021年6月サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』にて国民プロデューサーによって選ばれた11人組グローバルボーイズグループ『INI』のリーダーを務める。◆映画「あたしの!」真っすぐで素直過ぎる性格で、思ったことは即⾏動、自分にも他人にも嘘をつけないあこ子。あこ子の隣には、小3からの親友・充希がいつもいた。新学期、初登校の日、全女子の学校に行く原動力・学校イチの超人気者・直己が、まさかの留年により2人の同学年に降臨。直己に一目ぼれしたあこ子は、ド直球なアプローチを開始。充希は「カッコイイと思うけど恋愛って感じじゃない」と好きではないと断言するものの、充希の怪しい動きを察知するあこ子。「先手必勝!」と、直己に告白するあこ子だが、「彼女つくる気ないから」とあっけなくフラれてしまう。落ち込むあこ子だが、直己の親友・成田から直己が彼女を作らない理由を聞き、彼を好きでい続けることを決意。一方で、充希も直己に近づきはじめていて…。【Not Sponsored 記事】