東進デジタルユニバーシティを運営するナガセは、2024年7月に開催した「全国統一デジタルスキルテスト」の結果をもとに、高校生と社会人のデジタルスキルを比較した調査を行った。この結果、高校生が社会人を上回る結果が得られたことが明らかになった。 調査は、2024年6月に実施された「全国統一デジタルスキルテスト」と7月の決勝大会の結果をもとに、企業のDX推進・IT開発関連部門に所属する社会人と高校生成績上位者のデジタルスキルを比較したものである。特に「情報I」科目に該当する20問のうち16問で高校生の正答率が社会人を上回った。具体的には、データ活用やプログラミング的思考力において高校生が優位であることが示された。 たとえば、アルゴリズム(二分探索)の理解に関する問題では、高校生の正答率が62.9%であるのに対し、社会人は37.7%に留まった。これにより、高校生が新課程「情報I」で培ったスキルが社会人に比べて高い水準にあることが確認された。これらのスキルは、今後のデジタル社会で求められる基盤スキルであり、日本のデジタル競争力を加速させる原動力となることが期待される。 一方で、社会人のデジタルスキルの不足も浮き彫りになった。特にアルゴリズムの理解や統計分析におけるロジックの理解において正答率が低かった。社会人の継続的なスキル強化が課題であり、企業においてもこうしたスキルを持つ人材の育成・発掘が求められる。 東進デジタルユニバーシティでは、2024年11月に「全国統一デジタルスキルテスト」を開催する。このテストは、経済産業省が定める「デジタルスキル標準」に準拠し、企業のデジタルスキル向上・DX推進の強化を支援することを目的としている。企業のデジタルスキルの可視化と向上を目指し、組織全体のスキル強化を進めることができるという。◆全国統一デジタルスキルテスト実施日:2024年11月1日(金)~11月30日(土)期間中のいずれか1日テスト時間:最大120分受験方法:CBT(Computer Based Testing)方式会場:全国のテストセンターまたは企業内施設対象:企業に所属するすべての人募集人数:制限なし締切:2024年11月30日参加費:5,500円(税込)申込方法:Webサイトより申し込む ※法人からの申込み限定