【自由研究】開成・宮本先生が解説「シュワシュワ」はなぜできる?カラフルサイダーをつくってみよう | NewsCafe

【自由研究】開成・宮本先生が解説「シュワシュワ」はなぜできる?カラフルサイダーをつくってみよう

子育て・教育 リセマム/教育・受験/小学生
『ひとりでできた! 食べられるじっけん』
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 夏休みの「自由研究」。今年は何を題材にしようかと、考えているご家庭も多いだろう。子供が夢中になり、科学への興味も深まり、最後はおいしく食べられる。そんな一石三鳥の自由研究があれば理想的である。

 主婦の友社『ひとりでできた! 食べられるじっけん』は、そんな願いに応える1冊だ。著者は、2児の母であり料理家の中村陽子氏。自身の子育てを通じて、お菓子作りや料理が子供たちの科学的好奇心や探究心を育むことを実感し、「料理は科学」という視点から本書を執筆した。実験の解説・監修を担当するのは、開成中学校・高等学校で化学を教える宮本一弘先生。子供たちが身近な生活の中で科学への興味を育めるよう、実験の背景にある科学の仕組みをわかりやすく解説している。

 本記事では『ひとりでできた! 食べられるじっけん』から、夏休みにぴったりの料理実験(未就学児~小学校低学年向け)を紹介する。

まぜる! 分かれる! なかよしじっけん「カラフルサイダー」レベル★☆☆
 サイダーみたいなシュワシュワのあわを手作づくりしてみよう。「じゅうそう」と「クエンさん」をまぜて、水みずをそそぐと……? かきごおりシロップをくわえれば、色いろとりどりのサイダーに!



材料
・じゅうそう(食用)…小さじ1/2(1.2g)
・クエンさん(食用)…小さじ1/2(1g)
・すきなあじのかきごおりシロップ…大さじ3


作り方
1.グラスに じゅうそうとクエンさんを入れる。
2.つめたい水150mLをそそいで、やさしくまぜる。

3.かきごおりシロップをくわえ、やさしくまぜる。

シュワシュワのあわが出てきたワケ
 じゅうそうとクエンさんをまぜるだけでは、あわは出ないよ。でも、水が入るとふたつがくっついて、「二さんかたんそ」という気体ができる。この気体が、シュワシュワのあわの 正体なんだ。

ふくらまさなくてもふくらむ風船
ざいりょうとどうぐ
・クエンさん…大さじ1/2
・じゅうそう…大さじ1/2
・ペットボトル(500mL)
・ろうと
・風船

1.ペットボトルに水を1/3くらい入れる。
2.ペットボトルの口に「ろうと」をつけ、クエンさんをくわえる。よくふってとかす。
3.風船の口に「ろうと」をつけ、じゅうそうを入れる。
4.風船の口をペットボトルの口にしっかりかぶせる。
5.風船をもち上あ げて、中のじゅうそうを ペットボトルに入れると……
6.ふくらんだ!

 クエンさんとじゅうそうが水の中で出会うと、二さんかたんそが はっ生! その気体が、風船の中にたまって、風船が大きくふくらんだんだよ。

もっと知りたい大人と、大きくなった君へ
「ミクロ研究所」重曹+クエン酸=二酸化炭素の秘密

水が入ると始まる!重曹とクエン酸の反応
 重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性の性質をもつ粉です。粉末のままでは、2つをまぜても大おおきな変化は起こりません。粉の中では成分が動きにくく、お互いが出合うことができないからです。

 ところが、水が入ると話は別。重曹とクエン酸が水に溶け、それぞれの成分が水の中を動けるようになります。すると、酸とアルカリがお互いの性質を打ち消し合う反応が一気に進み、その副産物として「二酸化炭素」が発生します。グラスの中に現われる無数の泡の正体は、このガスなのです。

 シュワシュワと泡が出る発泡入浴剤にも、この仕組みが使われています。湯船に入れると反応が始まり、二酸化炭素が湯に溶け込むのです。身近な暮らしの中にも、料理の中で起きる化学反応が隠れているのですね。

ひんやり冷たい!吸熱反応にも注目
 重曹とクエン酸が反応して二酸化炭素が生まれるときには、周りの熱を奪って温度を下げる現象が起こります。このような反応を「吸熱反応」と呼びます。

 先ほど紹介した「ふくらまさなくてもふくらむ風船」の実験でも、この反応が起きています。風船がふくらんだあとのペットボトルをさわってみると、実験前よりもひんやり冷たくなっているはずです。

 手作りサイダーを飲んだときに感じるさわやかな冷たさは、単に水が冷たいだけでなく、実はグラスの中で起きている化学反応によるもの。目に見える泡はもちろん、弾ける音や、温度の変化にも注目すると、実験がさらに楽しくなりますね。
《編集部》

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