リクルートが運営するリクルート進学総研は2026年7月28日、高校生の大学選びの動向を調査した「進学ブランド力調査2026」の結果を公表した。全国7エリア中6エリアで私立大学が「志願したい大学」の1位となり、国公立大学志向は2年連続で低下。進学先検討時には学部・学科の内容や就職面が重視されている。 同調査は2008年より毎年実施しており、2026年度は2026年4月1日から5月6日までインターネット調査を行った。全国の高校に通う2027年3月卒業予定者20万3,360人を対象とし、リクルートが運営する「スタディサプリ」会員より抽出。有効回答数は1万7,257人で回収率は8%、分析対象は大学進学希望者1万5,263人となっている。 全国7エリアにおける「志願したい大学」では、中四国を除く6エリアで私立大学が1位となった。各エリアの1位は、関東甲信越が明治大学(10%)、東海北陸が名城大学(11%)、関西が近畿大学(17%)、北海道が北海学園大学(18%)、東北が東北学院大学(13%)、九州沖縄が福岡大学(16%)だった。中四国は国立の岡山大学(14%)が1位となった。関西の近畿大学は2017年に関西大学と同率1位となって以来、初の単独1位を獲得。北海道でも北海学園大学が初の1位となっている。 知名度ランキングでは、都市圏の総合大学が各エリアで上位に入った。各エリアの1位は、関東甲信越が早稲田大学(98%)、東海北陸が早稲田大学(96%)、関西が立命館大学(98%)、北海道が北海道教育大学(99%)、東北が東北大学(98%)、中四国が早稲田大学(98%)、九州沖縄が福岡大学(97%)だった。 国公立・私立の志向をみると、国公立・計は2024年と2025年の46%から、2026年は44%へ2年連続で低下した。一方、私立・計は2024年の43%、2025年の41%を経て、2026年は42%と前年から微増。国公立大学と私立大学の志望層の差は詰まりつつある。検討時の重視項目は「学びたい学部・学科がある」(57%)がトップ。前年52%だった「交通の便が良い」は31%へと大きく低下した。 所長の小林浩氏は、知名度では都市圏の総合大学がどのエリアでも上位に入る一方、志願度では東北や中四国で他エリアの大学が多く選ばれており、自エリア以外も選択肢に入っていると指摘。高校3年生の4月時点では、学びの中身や就職の有利さに加え、親しみやすさや活気を求める子供たちの思いが垣間見えると分析している。調査の詳細はリクルート進学総研のWebサイトで確認できる。◆「志願したい大学」7エリア別ランキング【関東甲信越】(1)明治大学(私立・志願度10.3%)(2)東洋大学(私立・8.5%)(3)立教大学(私立・8.3%)、早稲田大学(私立・8.3%)【東海北陸】(1)名城大学(私立・11.3%)(2)中京大学(私立・9.0%)(3)名古屋大学(国立・8.5%)【関西】(1)近畿大学(私立・16.8%)(2)関西大学(私立・16.4%)(3)大阪公立大学(公立・11.7%)【北海道】(1)北海学園大学(私立・17.7%)(2)北海道大学(国立・17.4%)(3)北星学園大学(私立・10.3%)【東北】(1)東北学院大学(私立・13.2%)(2)山形大学(国立・11.0%)(3)東北大学(国立・9.6%)【中四国】(1)岡山大学(国立・14.1%)(2)広島大学(国立・11.0%)(3)愛媛大学(国立・7.7%)【九州沖縄】(1)福岡大学(私立・16.4%)(2)九州大学(国立・11.6%)(3)熊本大学(国立・11.0%)◆「知っている大学」ランキング7エリア別【関東甲信越】(1)早稲田大学(私立・97.9%)(2)日本大学(私立・97.8%)(3)東京大学(国立・97.4%)【東海北陸】(1)早稲田大学(私立・96.4%)(2)東京大学(国立・96.0%)(3)名古屋大学(国立・94.4%)【関西】(1)立命館大学(私立・98.2%)(2)同志社大学(私立・97.7%)(3)東京大学(国立・96.5%)、早稲田大学(私立・96.5%)【北海道】(1)北海道教育大学(国立・99.1%)(2)東京大学(国立・99.0%)(3)北海道大学(国立・98.9%)【東北】(1)東北大学(国立・98.3%)(2)青山学院大学(私立・97.4%)(3)東京大学(国立・97.1%)【中四国】(1)早稲田大学(私立・98.2%)(2)東京大学(国立・97.4%)(3)青山学院大学(私立・94.8%)【九州沖縄】(1)福岡大学(私立・97.4%)(2)東京大学(国立・96.5%)(3)早稲田大学(私立・95.2%)