
「ちゃんとしなきゃ」「こうであるべき」と思い込んで、知らないうちに無理をしていませんか?本当は気が進まないことでも、周りに合わせて続けてしまう…そんなこともありますよね。
こうした悩みについて、50代後半からSNSで暮らしやコーディネートを発信し、20万人以上のフォロワーから共感を集めている山岡まさえさんは、「やらない」を選ぶことで気持ちが軽くなり、自分らしい暮らしに近づくと伝えています。
本記事では、山岡さんの「手放し活」術をまとめた著書から、無理を手放して心地よく過ごすための考え方やヒントを紹介します。
※本記事は書籍『60歳、服を7割手放して「ときめく暮らし」がはじまった: おしゃれの幅も、人生も豊かになる』(山岡まさえ:著/ Gakken)から一部抜粋・編集したものです
※撮影/黒川ひろみ
知らないを恥じなくていい。やらないを、選んでいい

「やらなくちゃ」は本当にやりたいこと?「やらない」を選ぶのも、大人のたしなみ
誰かがやっているから。みんながやっているから。流行っているから。若い頃の私は「世間の基準」に無意識に合わせて生きてきた気がします。それが正しいと思って疑わなかったし、世の中に合わせるために、多少の無理は当たり前だとも思っていました。
でも、ふと、「それは私が本当にやりたいことなんだろうか」と疑問がわいたのです。ファッションもそうですが、周りの人に、「ちゃんとしている人と思われたいから」。そんな理由で続けていたのかもしれません。だから、私は「やらなくていい」練習を始めることにしました。
あれもこれも、手を出さなくていい。「知らない」を恥じなくていい。流行に乗らなくてもいい。心が動かないことはやらなくていいし、「やらない」を選ぶことはむしろ前向きなことだと思うようになりました。「やらない」って選択ができる大人って、ちょっとカッコいいって。
「~でなければ」を手放したら自由になれた

「~でなければ」は、自分で課した“見えないルール=執着”
これって、一体誰のため?
・60代らしく落ち着いていなきゃ
・素敵に見えなきゃ
・頑張っている姿を見せなきゃ
・人に迷惑をかけないようにしなきゃ
・いい人でいなきゃ
・いつも笑顔でいなきゃ …etc.
私はずっと、「~でなければならない」の塊でした。ちゃんとしなくては、誰からも好かれる人でいなくては、頑張っている姿を見せなくては……。でも、これって一体誰のため?
やらなくても、やめても誰かに責められることはありません。それなのに、勝手に“他人の評価”を意識して、自分を縛っていたんです。自分で自分にルールを課して、息苦しくなっていたのだと思います。
結局、「理想の私になりたい」という、執着だったんですよね。もちろん、ちゃんとした人でいたいし、好かれる自分でいたいのも事実。そうありたいという気持ちは、むしろ、持っていたいとも思っています。
でも、「~でなければならない」という執着は、もう手放していいのでは? そう自分に告げると、気持ちはふと軽くなりました。
やりたいときにやる。それが私の新ルール

年末の大掃除より、こまめな小掃除
2025年1月7日。この日、私は「七草がゆ」の用意をすっかり忘れてしまいました。最初は、「ああ、やってしまった……」と、モヤモヤした気持ちでいっぱいでした。
でも、ふと「七草がゆを食べなくても死ぬわけじゃないよね」という思いが浮かび、「まあ、いいか」に切り替わりました。「やらねばならない」を手放した今の私は、別にできなくてもいいし、食べたいときに食べればいい。できない自分も、それでいいと思えています。
もう一つやめたことといえば年末の大掃除。「年末は、大掃除をして1年の汚れをしっかり取り払うもの」というのが日本の習わしだけど、60歳の大掃除は、なかなか体にこたえるのです。
だから、世の中の常識ではなく、自分たちの暮らしや体力を優先して大掃除をやめました。その代わり、日々こまめに掃除することに。60代の暮らしは、柔軟でいい。自分が心地いいやり方に変えても、誰にも迷惑かけません。

七草がゆも、食べたいときに
ここまでの記事では、毎日を心地よく過ごすための「手放し方」についてご紹介しました。つづく関連記事では、60代を自由に生きるための「選択」の仕方をお届けします。
つづき>>何歳になったら「グレイヘア」にしていいの?「老けて見える」と反対されていた女性。54歳で白髪染めをやめてみたら、思わぬ効果が⁉
■著者:山岡まさえ(やまおか・まさえ)
50代後半ではじめたSNSで、日々の暮らしや「60代の1週間コーディネート」などを発信。フォロワー20万人以上に(2026年4月現在)。雑誌や講演などでも活躍。60代ライフスタイルブランド「DIGNITY」や、一般社団法人日本グルーデコ協会を主宰。「グルー継ぎ(R)」「グルーデコ(R)」というハンドメイドの技法の普及や講師育成も行っている。




