文部科学省は2026年6月5日、警察庁を中心にこども家庭庁とも連携し、闇バイトの危険性を伝える中高生向け広報啓発用メッセージを公表した。「闇バイトで人生を棒に振らないために知っておくべき5つのこと」を掲げ、子供たちへ闇バイトに手を出さないよう訴えている。 近年、SNSやインターネットの掲示板には、仕事の内容を明らかにせずに著しく高額な報酬を示唆し、強盗や詐欺など犯罪の実行者を募集する「闇バイト」の投稿が掲載されている。警察庁によると、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)によるものとみられる犯罪で、2025年は1万2,000人以上が検挙されており、このうち1,300人以上が少年だという。 文部科学省では、栃木県で発生した高校生による強盗殺人事件をはじめ、未成年者がトクリュウに関与し、凶悪な犯罪を実行する事件が相次いでいる状況を踏まえ、中学生や高校生段階の子供たちにわかりやすく闇バイトの危険性を伝えるため、広報啓発のためのメッセージを作成した。メッセージ作成にあたっては、警察庁が中心となり、文部科学省とこども家庭庁が連携した。 「今後の幸せな人生のために~闇バイトで人生を棒に振らないために知っておくべき5つのこと~」で掲げるのは、「必ず捕まります」「先輩、友達からの誘いでも応じてはいけません」「銀行口座やスマホを売ってはいけません」「外国に渡航すれば、二度と戻れなくなるかもしれません」「今ならまだ引き返せます」の5項目。 たった一度でも闇バイトに手を染めれば、逮捕されるまでこき使われるため、最後は必ず警察に検挙されると指摘。身分証や顔写真などの個人情報を送り、指示に従わなければ自分や家族に危害を加えるなどと脅迫されても、「すぐに110番通報してください。警察はあなたと周りの方の安全を必ず守ります」と呼び掛けている。 文部科学省のYouTubeチャンネルでは、6月5日の閣議後会見で松本洋平大臣が、闇バイトで人生を棒に振らないための5つについて語った動画を公開。警察庁Webサイトでは、闇バイトの危険性を文章や広報啓発動画などで伝えるとともに、全国共通の警察相談専用電話「#9110」を紹介している。