乳がんの手術時、乳房再建を「しなかった」私ですが、術後半年で意を決して温泉に行ってきました。みなさんは「傷とのお付き合い」をどうしてますか? | NewsCafe

乳がんの手術時、乳房再建を「しなかった」私ですが、術後半年で意を決して温泉に行ってきました。みなさんは「傷とのお付き合い」をどうしてますか?

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乳がんの手術時、乳房再建を「しなかった」私ですが、術後半年で意を決して温泉に行ってきました。みなさんは「傷とのお付き合い」をどうしてますか?

こんにちは、スタイリストの大日方です。普段はただひたすらに「服が好き!」という目線でトレンドやおすすめをリコメンドしています。今回は乳がん手術から半年経って思うことなど。

2025年11月右胸に乳がんが見つかり、2026年1月右胸全摘の手術を受けました。乳房再建はしなかったので、右の脇からみぞおちの方向に15cmくらいの縫い合わせた傷があります。

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乳房を失ったけれど、悲嘆に暮れるとまではいかなかった。この悲しみは「ポケットに入るくらいのサイズ」としよう

手術後、仕事を再開した日のこと。帰りのバスに乗って発車を待っていると、運転手さんがバスの後ろ扉にスロープを設置するガタンという音がして、車椅子に乗った男性と車椅子を押す娘さんらしき女性が乗車してきました。

そのときにハッとして、片胸を失った自分は「服を着てしまえばわからない」「日常生活に支障がない」のだと思いました。

担当医が「授乳が終われば胸は必要のない器官ですからね、残さず取っちゃいましょう」と言ったとき、心の中で「いやいやいや、女性が胸を失うってどういうことか分かっている?」と思ったし、素直に受け取ることができなかったけれど。半日仕事をしてみて、たしかに片胸がなくてもこれまでと変わらない生活が送れるのだと思いました。

片胸を失った悲しみに暮れて生きることもできるけれど、私は自分が思う正しいサイズで悲しむべきだと思いました。例えるなら、私の悲しみはポケットに入るくらいの大きさで、ポケットに入っていることを忘れてしまうくらいの重さがちょうどいいと思いました。

手術直後は、車から身を乗り出して駐車券を取るときなど、思いっきり手を伸ばすと傷の上端が痛かったのですが、2ヶ月くらいで傷はすっかりくっついて、手を伸ばしても大丈夫になりました。盛り上がっていた縫い目はなだらかになり、ジグザグだった傷はいつの間にか直線的になってきました。

なんとなく上半身のストレッチをするのが怖くて避けていましたが、手術から3ヶ月くらい経った頃に首や肩がガチガチに凝っていることに気が付いて、今は上半身のストレッチを再開しています。

少しずつ日常を取り戻す過程で直面しました。「温泉好きの、温泉どうする問題」

片胸がなくて不便なことを挙げるなら、温泉に入りづらいことでしょうか。乳がんの手術をしてから温泉に行っていない方もいらっしゃると思います。アメリカで暮らす知人に「温泉みたいに人前で裸になることってある?」と聞いたら、やはり「アメリカでは人前で裸になる機会はないよ」と返事が返ってきました。

世界的には男女混浴・水着着用で温泉に入る国が多く、男女別・裸で温泉に入るのは日本や韓国の文化のようです。おそらく、乳がん手術後に温泉に入りづらい悩みを抱えているのは日本人や韓国人だけだと思います。

「乳がん 温泉」で検索すると、乳がん手術をした人が着たまま入浴できる入浴着「バスタイムカバー」がヒットします。厚生労働省も「公衆浴場、旅館・ホテルの浴場、サウナなどでは、乳がん手術や皮膚移植などの傷あとをカバーする専用入浴着を着用したまま入浴することができる」とアナウンスしています。2021年頃から少しずつ周知され、バスタイムカバーを貸出している施設や、ワンピースタイプの使い捨て入浴着を無償提供している施設もあるようです。

次に検索でヒットしたのが人工乳房です。手術前の胸、あるいは手術していない側の胸を3Dスキャンしたデータを元に、シリコン製の乳房が作れるのだそう。購入の際には自治体から補助金が出るそうで、実物を見せてもらいました。形もサイズも重さも色もひとつひとつ違って、ぷにぷにと柔らかくて、肌に透ける血管まで再現してあり、とてもリアルなことに驚きました。

でも私には向かないと思いました。温泉に入る前にシリコンの胸を糊で肌に貼り付けるなんて、め、めんどくせえ。自分の性格を考えたら、すぐに使わなくなるだろうと思いました。

温泉入ってみた!そして気が付いた、「みんな他人の身体をそうしげしげとは見ない」

お風呂上がりのアイス!最高でした

手術から半年経って、自分の体にも慣れてきたので、私は旅先で裸のまま温泉に入ってみることにしました。

積極的に手術痕を見せびらかしたい訳ではないけれど、絶対に隠し通さなければいけないものでもないと思うから。片手を反対側の肩に乗せると腕がV字になって手術痕が隠れます。私にはこれで充分だと思いました。湯舟に浸かれば気になりません。

洗い場に仕切りがあると、周りの視線を気にせず髪や体を洗うことができました。洗い場に仕切りがないところでは壁側の洗い場を選びました。サウナでは肩からタオルをかけました。2泊3日の旅行中に3回大浴場を利用しましたが、じろじろ見られることもなかったし、私の手術痕に気付いた人はいなかったように思います。

私はこれからの人生も温泉を楽しめる! ひとつ課題をクリアできた気がします。

 

つづき>>>なぜ私は「落ち込んでしまった」のか。たったひとつの、ごくごく簡単なライフハックが、劇的に気持ちを変えてくれた


《OTONA SALONE》

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