合理的すぎる「初診自費」が日本の更年期治療を変えるかもしれない。日本初の「パートナーシップヘルスケア専門クリニック」が沖縄に開院した納得の理由 | NewsCafe

合理的すぎる「初診自費」が日本の更年期治療を変えるかもしれない。日本初の「パートナーシップヘルスケア専門クリニック」が沖縄に開院した納得の理由

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合理的すぎる「初診自費」が日本の更年期治療を変えるかもしれない。日本初の「パートナーシップヘルスケア専門クリニック」が沖縄に開院した納得の理由

横浜・元町の女性医療クリニックLUNAグループが、26年4月10日に「アクティブシニアクリニックLUNA沖縄」を開院しました。

同グループ理事長・関口由紀先生は、女性泌尿器科医として医学会をリードする立場であると同時に、東洋医学・更年期医療など多方面での研鑽を積み、2018年にはそれまで診療科別だったLUNAグループ3つのクリニックを生殖世代と更年期世代、「女性のステージ別医療」に再編した先進的な医療の実践でも知られます。

今回オープンする「アクティブシニアクリニックLUNA沖縄」は、更年期世代以降の中でも「パートナーシップ専門クリニック」という前代未聞の診療科。なぜこの診療を始めるのか、なぜ沖縄に開くのか、その理由を聞いてみました。

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3泊4日、沖縄でパートナーシップを診察するクリニック。いったいどんな診察をするの?

「ひとことで言うと、男女の更年期の診察をするクリニックです。私は20年に渡って女性医療を手がけてきましたが、次のテーマを考え抜いて、パートナーシップ改善を選びました。シニアに向かう女性にとって周囲との関係性は非常に重要。ですから、女性のそばにいるパートナーもいっしょに幸福にしたいのです。ご夫婦でもカップルでも、もちろん同性のお二人でも、ぜひ一緒に3泊4日でご来院ください。これが今度のクリニックのコンセプトです」

こう説明してくれた関口先生。3泊4日! お休みが取れないかもしれない! 先生、これは3泊みっちり診察するドッグなのでしょうか?

「いいえ、メインは30分の医師によるカウンセリングです。カウンセリングの結果、必要があれば検査を選び、女性であれば腟ドッグ、男性は前立腺ドッグのほか、血液検査や各種医療を提供します。初診はご来院いただく必要がありますが、2回目以降はオンライン診察が可能ですので、全国どこからでもアクセスしていただけます」

診察は30分なのに3泊4日なのですか……?

「これが今回提供する『治癒の仕掛け』の1歩目です。更年期症状を持つ皆さん、いかがでしょう。『沖縄のクリニックを受診』と聞いたとき、心がわずかでも明るくなりませんでしたか? 明るくなった人は、もう症状が改善する一歩を踏み出しています。クリニックの予約を取るステップまで進めた人は、すでに治り始めている、そのくらいに更年期症状はメンタルが左右します。提携先があるわけではないので1泊でも日帰りでもいいのですが、しかし私は3泊くらいは時間をとってご自身の不調と向き合ってほしいと考えています」

更年期症状は、自分の身体や周囲とのコミュニケーションにコストをかけ、人間関係を修復するだけで相当よくなるというのが関口先生の長年の感想。男女のセクシャル面を含めた診察を行う泌尿器科医だからこその、より深いコミュニケーション考察がこの構想に至っています。

「一緒に沖縄まで来ることができるカップルは確実に関係性が改善します。そこへ最新のフェムゾーン・メールゾーン医療を提供し、女性・男性ホルモンの変動を踏まえた男女の更年期の診察を行います」

お、お値段はいかほどなのでしょうか……?

「初診のカウンセリングは自費(1万1000円)、血液検査も5500円の予定です。更年期の診断がおりれば2回め以降は保険診療でできることが増えます。仕事帰りに駆け込める診察もとても大事なのですが、それだけでなくてもいい。自分のために敢えて時間を確保し、自分とパートナーのことだけに集中する、この体験は必ず2人の関係性によい変化を与えます」

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なぜこれまで更年期の「初診自費」はなかったんだろう。これは悩みをたくさん抱えた人への福音では?!

ここまで伺ってはたと気づきました。「初診自費」は従来あまり聞かなかったシステムですが、じつは極めて合理的な仕組みなのではないでしょうか。

一般に、自費での更年期診療クリニックは多忙な働く女性を想定して「時短」がメイン。「1回の来院ですべて済む」ように、骨粗鬆症や脂質異常症など更年期に関連する検査やカウンセリングを1~2時間程度で一気に終わらせます。これはこれで「他に異常がないことを検査で確認し、何もなかった場合にはじめて更年期と診断する」除外診断の流れに忠実に沿った最高の仕組みです。

更年期症状を持つ私たちは、多くの場合さまざまなストレスを心にため込んでいます。その長い思いを少しでもわかってもらおうと、初診で医師に延々と話しますよね。いっぽう、3分診療以外が成立しない現在の保険診療の仕組みでは、医師はどうしてもそっけない対応をせざるを得ません。ここで私たちは「裏切られた」と落ち込み、病院嫌いになってしまうのです。

ですが、「何でも聞いてもらえる30分」を最初から確保していればどうでしょう。より合理的に最適な検査あるいは治療を選んでもらい、最短で改善するルートに乗れそうです。それがこの診察のもうひとつのメリットではないかと感じました。

本来は、生活習慣病などと同様に保険制度上の「指導料」という加算が更年期症状にも認められればすむ話なのですが、制度が変わるのを待っていては私たちの症状の悪化が間に合いません。ある意味での折衷案として、保険と自費を混ぜる「混合診療」にならないよう、初診は自費オンリー、再診以降で保険を適用と明確に分けという方針も極めて合理的です。

「過去に100%できていたことが6割ほどしかできなくなる、これを100%やろうとするから疲れてしまい、やがてメンタルを病んでしまう。これが更年期です。量より質への転換をして、優先順位を決めたほうがいい時期。その優先順位の1番目がパートナーシップであり、自分へのご褒美です。そういうことを医師として患者さんと一緒に考えたいのです」

つづき>>>男性のモーニングエレクション低下は「重要な疾患につながるとても明らかなサイン」、軽視しないでほしい


《OTONA SALONE》

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