2026年1月17日、2026年度(令和8年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)1日目が終了した。4予備校より提供を受け、「英語」の共通テスト分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。英語・リーディング東進 大問数・設問数・マーク数とも昨年と変化なし。今年もイギリス英語が出題された。 難易度は易 。昨年と同様に、全8大問の構成であった。設問数やマーク数にも変化はなかった。 出題内容は、ダンスコンテストについてのショートメールのやり取りや、高校で取り組んでいるエコ週間ついてのニュースレター、図書館のイベントについてのチラシなど、身近な話題を扱った英文から、マインド・ワンダリング(心の迷走)についての文章や、スポーツテクノロジーに関する意見文や資料といったアカデミックなテーマを扱ったものまで多様な題材であった。 第4問以外のすべての大問で、図、表、イラストが使用されており、複数の情報源から概要・要点を把握する力が求められた。また、今年度もイギリス英語を扱った問題が第2問・第5問で出題された。 英文の語数は、第1問~第4問は約180語~350語となっている。第5問は約560語、第6問は約640語、第7問は約610語、第8問は約710語であった。試験全体の総語数は昨年より減少し、約5,640語であった。河合塾 大問数8とマーク数44は、昨年の本試験から変化はなかった。総語数も昨年とほぼ同じだった。出題形式は第3、4、6、8問が昨年とほぼ同じだったが、他の4問で変化が見られた。第1問では2021年度第1・第2日程などで出題されたテキストメッセージのやりとりが復活したが、4人でのやりとりは初めての出題。第2問では、大学の宿舎の満足度に関する調査結果と住んでいる学生のコメントを読む形式の問題。第5問は昨年と同じく2人のメールのやりとりを読む問題ではあるが、1人目のメールに4人が推薦する本のコメントが載っていて、視覚的に戸惑う印象がある。第7問では2024年度までの第6問Bで出題されていたスライドが復活した。昨年より、全体的に取り組みやすい問題がやや多かった。データネット 題材は昨年同様、日常的な文章から説明文まで様々なものが扱われた。設問では、出来事の順序を問う問題や、複数の資料を読んで内容を整理する問題、文章の論理構成に配慮して訂正する問題などが出題され、昨年同様に多面的に情報を処理することが求められた。素直で取り組みやすい問題が多く、昨年よりやや易化。代々木ゼミナール 昨年に引き続き8題構成での出題であり、大問ごとの形式も大きな変化はなかった。本文・ワークシート・設問文等を合わせた総語数は約5,600語で昨年と同程度だった。昨年同様、8題それぞれがテキストメッセージや物語文、説明文、複数意見の読み取りといった異なるテーマにもとづく読解問題の出題だった。情報の読み取りや横断的な情報整理が問われる傾向も例年同様であった。英語・リスニング東進 出題傾向変化なし、昨年と同様の形式の問題が出題された。難易度は昨年並み。出題形式は昨年と同じ。大問6題からなる構成で、全体の配点にも変化はなかった。 第1問は短いセンテンスの読み上げを聞き取り、内容がもっとも近い選択肢を選ぶ問題で、第2問・第3問は短い対話を聞き取り、質問に対する答えを選ぶ問題。第1問~第3問には全体配点の約60%が与えられている。第1問Bと第2問は昨年同様、正しいイラストを選択する問題で、第1問Bでは「ベンチに座る男性の描写」、「海岸におけるカメの動き」など、第2問では「タンポポの4つの成長過程」のイラストから、話者が興味を持っている段階のイラストを選ぶ問題などが出題された。読み上げ回数は第1問・第2問が2回読み、第3問~第6問は1回読みであった。イラストやグラフ、表が多数使用されており、単に英語を聞き取ることができればよい訳ではなく、目的に応じた思考力・判断力が問われる内容になっている。特に第4問Bでは4人、第6問Bは3人の話者が登場し、それぞれがどのような情報・意見を述べているかを正確に聞き取る必要がある。第5問は昨年と同様の形式で、講義を聞いた後に要約をしたり、ディスカッションをしたりする出題だった。 読み上げ語数は約1,610語で、昨年とほぼ同じだった。また、アメリカ人話者だけでなく非ネイティブ話者も含まれていたと思われる。河合塾 大問・設問総数は昨年までと同じ。読み上げ文、印刷された質問・選択肢の総語数は昨年の本試験とほぼ同じだった。音声は聴き取りやすく、アメリカ人を中心にイギリス人、日本人と思われる読み手が起用されていた。第4問Aは、隔年でグラフ問題とイラストを並び換える問題が出題される傾向が定着してきた。昨年はグラフ問題が出題されたが、今年は、学校までのバスの乗り継ぎ方法を表すイラストを順番に並べる問題で、不要なイラストが1つ加わって4択から5択になり、例年よりやや解きにくかったと思われる。全体的に求められたのは、選択肢や図表を素早く読み取ること、音声の聴き取りから内容を理解すること、および聴き取った内容を他の表現に言い換えることができるかなど、複数技能を統合する力であった。データネット リーディング同様、大問数・解答数・出題形式に大きな変化なし。昨年に続き、音声情報とイラストや図表などの視覚情報を組み合わせて答える問題が出題された。場面に応じた聞き取りを要する実践的な英語力が問われ、一部の問題では情報を統合的に処理する力が求められた。講義全体を理解する必要がある問題や、放送文からの言い換えに注意が必要な一部難しい問題もみられたが、難易は昨年並。代々木ゼミナール 昨年の英語(リスニング)と同様、第1問と第2問は2回読み、第3問から第6問は1回読みの出題であった。また、イギリス英語などの読み上げも含まれた。全体の大問構成や読み上げの方式は、昨年とほぼ同様であった。第4問Aは2022年・2024年と同様のイラストを並べ替える形式であったが、今回初めてダミーの選択肢が追加された。大学入学共通テスト2026特集大学受験2026特集親子で考える大学選びリセマム編集部スタッフが注目の大学に潜入取材!