【共通テスト2026】地理歴史・公民の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ | NewsCafe

【共通テスト2026】地理歴史・公民の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ

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地歴公民の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ
 2026年1月17日、2026年度(令和8年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)1日目が終了した。4予備校より提供を受け、「地理歴史」「公民」の共通テスト分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。

地理総合、地理探究
東進
 大問数、設問数、分量に変化なし。難易度は昨年並み。形式に大きな変化はないが、大問ごとの配点が変更された。組合せ式問題が前年より3つ増加し、マーク数の7割(21問)を占めた。また、前年の8択式1題に代わり9択式が2題あった。ただし、6択式は減って4択式が増えたため、負担感に変化はないだろう。ほかに文章の正誤判定問題は前年から1つ減って5問、図表の4択が4問。図版点数は36で、前年より5点増加した。その分、複数の図版を組み合わせて考察させる問題が増えている。

河合塾
 分量・形式は昨年と同様で、大問6題、マーク数30。大問2題(乾燥・半乾燥地域の生活文化、地域調査)は地理総合分野から、4題(自然環境と自然災害、衣料品類についての探究、人口と都市、河川流域の地誌)は地理探究分野から出題された。自然災害で火山噴火によるハザードマップが出題されるなど、図表の読み取りに重きを置いた出題が多い。地誌は、個別の地域の知識はあまり必要とされず、対象となる地域間の比較が主に出題された。衣料品類に関する設問は、探究型学習プロセスを反映した設問であった。

データネット
 第1問と第2問が「地理総合/歴史総合/公共」の「地理総合」との共通問題。地図や統計表など、初見資料を含む資料を限られた時間で丁寧に読み解く図表読解力と地理的思考力が問われた。大問ごとに難易の差がみられたが、全体としては、幅広い知識と深い理解が求められ、難易は昨年並。

代々木ゼミナール
 図表を利用した問題が例年通り多く、判断に迷う問題が複数みられた。地理総合、地理探究の全分野について満遍なく学習することが求められている。図表の分析問題は、正確な知識があれば正解にたどり着けるため確実に解答したい。各小問とも学力が直接反映されやすく、練られた良問が多い。昨年と問題数、資料の数ともに概ね変化はみられない。

歴史総合、日本史探究
東進
 設問構成が変化し、第1問は情報処理を求めた問題が目立った。難易度は標準。大問数に変化はなかったが、設問数は1つ減少、マーク数は1つ増加した。表・図版などの史資料を用いた出題が多く、受験生に多方面から歴史を考えさせる多彩な出題は例年通りだった。第1問は歴史総合からの出題であり、災害の歴史がテーマとなった。インドとエチオピアにおける飢饉の時期など世界史に関わる内容を交えた出題もみられ、日本史と世界史の統合的な視野を求めていると考えられる。ただし、中学歴史や日本史探究の対外関係史で学習する範疇で対処できるものも多く、全体的に情報の分析・処理を求めていると考えられる問題が多かった。また、昨年と同様高校生による「探究」を想定した場面が全ての大問で設定された。生徒同士の会話文やワークシートなどが素材となったほか、古代における政治の転換の契機となった出来事として相応しいと思うものを選び、それに適する理由を選択するという、探究活動において根拠と共に自らの立場を決めるプロセスを追体験させるような問題も出題された。また、年代整序問題の大幅な減少など、設問形式の構成が大きく変化した。

河合塾
 昨年に引き続き、すべての大問で高校生の探究活動が素材とされ、高校生の主体的な学びを踏まえた場面設定がなされた。また、グラフや図・文字資料などを用いて歴史事象を考察させる出題が多数みられ、これらの資料の読解を踏まえて慎重に正解を導く姿勢が求められている。歴史総合では、昨年に引き続き世界史の入念な学習を前提とする設問が複数みられた。日本史探究では、文字資料の多くが現代語訳されているが、学習した知識を前提に資料の解釈を求める傾向が継続している。

データネット
 第1問は「地理総合/歴史総合/公共」の「歴史総合」と共通問題であった。大問数は6で昨年から変更はないが、解答数は34個で昨年より1個増加した。昨年出題されなかった連動型が1問出題された。「東寺百合文書」など多数の文字資料が現代語訳されたり、風刺漫画や生徒のまとめたノートが資料に利用されたりするなど、資料読解を通じて歴史的思考力が問われた。難易は昨年並。

代々木ゼミナール
 昨年の共通テストと比較して、思考力・判断力を測る問題が多い傾向は変わらず、知識に基づいた丁寧な読解が求められる。歴史総合の範囲では平成時代の地震、日本史探究では平成時代の政治が扱われ、平成史に関する理解が求められた。出題形式では、任意に選んだ出来事とそれに対応する文とを組み合わせる連動型の問題がみられた。連動型問題の影響で解答数は1問増えたが、分量的には昨年と変化はなく、読み取り問題の多さも相まって解答に時間を要する。

歴史総合、世界史探究
東進
 昨年度と同様、資料を多用した「思考力を問う問題」が多く、出題形式に大きな変化はなかった。難易度はやや難(昨年度との比較)。大問は5問、設問数は32問と昨年度から変化はなかった。出題形式に関しては、資料(地図、絵画、写真、史料、グラフ・表)の数は34と、2025年の19、2024年の23より大幅に増加し、会話文による出題も20と2025年の11、2024年の4に比べて大幅に増加した。資料を読解しつつ知識をもとに考えないと解答にたどり着けない「思考力」を問う問題は昨年と同様に多く出題されている。第1問の歴史総合分野の出題は、昨年度は近代以降の世界史探究で学習する知識だけで解ける問題が大半であったが、今年度は8問の小問のうち3問は日本史分野の学習をしっかりとしていないと解けない問題が出題された。出題形式の変化としては、昨年度の第5問で新たに出題された大問全体の主題について問う設問が今年度も第5問で形を変えて出題された。問1から問4の班別学習を理解したうえで、さらなる探究活動を進めるための方針を問5で問うという形式であったが、解答に至るまでの考え方は昨年度の第5問と同様であったと言える。それ以外には大きな変化は見られず、例年通り史料、グラフ、地図などを用いた「思考力と考察力を問う問題」が設問の大半を占めており、大学入学共通テストの出題形式がおおよそ固まったと言えるだろう。全体として、時代、地域、分野ともにバランスのとれた出題であったが、リード文や資料をしっかりと読解しなければ解けない問題が大半を占めたため、試験時間内に余裕をもって解き終わることは難しかったと思われる。しかし、解答を導くために細かい知識が必要なわけではなく、あくまでも基本的な知識のみで解答できる。模試などを活用して共通テスト型の問題に慣れていたかどうかが、高得点へのカギとなっただろう。

河合塾
 昨年同様、大問5題、マーク数32で、第1問が歴史総合、第2~5問が世界史探究であった。歴史総合や世界史探究の授業場面など、生徒の主体的な探究をテーマとする大問構成で、そのすべてで資料(史料文・図版・グラフ・地図)の読み取りが求められ、マンガ「ベルサイユのばら」の1コマを読み取る問題もあった。歴史総合は近代化からの出題がやや多く、昨年なかった日本史のみの小問が出題された。世界史探究は、欧米史がやや多く、前近代史と近現代史の比率はほぼ同じであった。

データネット
 第1問は「地理総合/歴史総合/公共」の「歴史総合」第2問と共通問題であった。文献資料、マンガや絵画、地図、グラフなどのさまざまな資料と、それらをまとめたパネルやメモを用いた問題が多く出された。昨年に引き続き、歴史研究における資料の取り扱いをテーマとした大問や、ジェンダーに関連した設問がみられた。大問内に出された資料を比較検討して、共通点や類似点を問う出題が増加した。難易は昨年並。

代々木ゼミナール
 昨年と比較して史資料の点数が増加し、史資料同士を比較して読解させる問題が増加した。資料の一部に漫画が採用された。第1問の歴史総合部分では、昨年より日本史知識の難易度が上がった。例年通り、史資料が大量に掲載されて知識と読解を組み合わせて解く問題が主体であった。その中の変化として例年よりも文字史料の点数が増加した反面、1点当たりの文章量が減少し、その比較を要求される問題が多かった。目新しい資料として漫画(「ベルサイユのばら」)が採用された。例年通り史資料が多く、問題量の変化はみられない。

公共、倫理
東進
 大問数、設問数に変化なし。難易度は昨年並み。大問は6題、マーク数は32で、2022年試作問題および昨年度の本試験・追試験より1題減った。第1問と第2問が「公共」共通問題で、第3問から第6問が「倫理」である点は昨年度と同じである。配点も同じで、「公共」分野が25点、「倫理」分野が75点であった。また昨年度と同じく、大問はすべて会話文をもとにして設問を導く形式であった。個々の設問では、昨年度は2つの設問が連動する形式のものが出題されたが、この形式の出題は今回はなかった。他の設問形式としては、短文4択のほか、資料読解、空欄の語句・記述組合せ、人名組合せ、正誤組合せなど、これまで出題されてきたものばかりであり、とくに新しいものはなかった。第5問は新課程の「倫理」で扱いが大きくなった心理学から、脳と外部機器との間で情報を直接やり取りするシステムであるBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)について出題され、生命倫理についても出題された。

河合塾
 公共分野2題、倫理分野4題で、大問構成は昨年と同じ。会話文や資料の読み取りなど思考力や判断力にウェイトが置かれている点も前年の傾向と変わらない。思想の知識や理解を試す設問は、教科書を踏まえたものがほとんどで、主要な思想家を中心にバランスよく出題されている。応用倫理学の一分野として発展してきた脳神経倫理から初めて出題され、脳と外部機器との接続をめぐる倫理的問題について問われたが、特別な知識は必要ではなく難しくない。地道に学力をつけてきた受験生には取り組みやすかっただろう。

データネット
 第1問・第2問は「地理総合/歴史総合/公共」の「公共」と「公共、政治・経済」との共通問題であった。組合せ問題では8択が増加し、昨年みられなかった5択が出題された。知識や概念と具体例とを結びつける問題、論理的思考力を求める問題が出題され、多様な資料も用いられた。難易は昨年並。

代々木ゼミナール
 昨年度共通テストと比較して、日本思想分野で図版が復活し、任意選択・連動型の設問がなくなるなど、微修正がなされた。認知心理学分野では、最新の科学技術動向を踏まえた脳や生命倫理に関する出題が中心であった。公共分野は他の公民科目と共通。2年目の新課程問題であり、昨年度から微修正された点も見受けられた。会話文のテーマは普遍的なものが多くなった。ただし一部の知識問題などでは、授業で受験生が習わないポイントでの正誤を判定させるなど、説明不足・条件提示不足にも由来する取り組みにくい選択肢がみられた。倫理分野の原典資料は5で、昨年度から変化なし。図版は心理学の設問中の表のみ収録であったが、今年度は日本思想分野で復活した。全体のページ数は微減。

公共、政治・経済
東進
 大問数、設問数に変化なし。難易度はやや難。第1問は社会保障制度に関する論理的思考力や、表に関する情報処理能力が求められた。第2問は現代社会の文化や宗教がテーマとされ、年中行事が出題されたことが目新しい。第2問も第1問と同様に、計算が求められる問題があった。第3問は知識をもとに思考して解答にたどり着く問題が多く、時間がかかる。通常の4択問題も正誤判定のポイントが細かい。第4問は基礎的な問題が多い。この大問にかける時間をどれだけ少なくできたかが、得点向上の鍵になったと思われる。第5問は半分以上の問題が、十分な知識を前提とした思考力や情報処理能力を問うもので、この大問の解答に時間がかかりすぎた受験生は少なくないと思われる。第6問は論理的思考力を問う問題と、詳細な知識をもとに解く力を問う問題から構成されており、受験生を悩ませるものとなっている。全体を通して見ると、前年以上に、表層的な知識を使うだけでは解答に至るのが難しい問題が多い。連動型の出題が2問あったのは、受験生の論理的思考力を問うねらいをよく表している。受験生には、長文の文章や見慣れないグラフにひるまず、論理的に思考して粘り強く、かつ、できるだけ短い時間で解答することが求められている。

河合塾
 科目ごとの配点は、昨年同様、公共25点、政治・経済75点であった。公共では知識を問う設問とともに、数値資料から判断する設問や、示された捉え方を基準に具体例を分類する設問が出題されており、思考力も試されている。政治・経済では各分野からバランスよく出題されており、公共と同様に知識に加えて思考力を問う設問も多く出題されている。昨年は出題されなかった連動型問題が、政治・経済で2問出題されており、そのため設問数は全体で昨年と同じ32だが、マーク数は2増加し34となった。

データネット
 第1問・第2問は「地理総合/歴史総合/公共」の「公共」と「公共、倫理」との共通問題であった。全体として、資料から必要な情報を的確に読み取り、判断する力が問われた。また、国際政治・国際経済分野からの出題が昨年より増加し、連動型の出題もみられた。難易は昨年並。

代々木ゼミナール
 出題の内容・形式ともほぼ前年を踏襲。2022年公表の試作問題にはあった任意選択・連動型の設問が登場した。出題内容もバランスのとれた出題だった。公共分野の2大問では前年に目立っていた知識不要の単純な資料読解問題が消滅。政経分野の4大問では政治分野が少なく経済分野が多いなどの前年に見られたアンバランスが比較的均等になるなど、改善された。問題量としては前年(2025本試験「公共、政治・経済」)にほぼ等しい。ただ、新課程向けに2022年に公表された試作問題「公共、政治・経済」にはあった任意選択・連動型(1で自ら選んだ立場から考えて、2で適当な記述の組合せを見出す形式)の設問が2つあって解答数が2つ増え、わずかながら負担増となった。

地理総合/歴史総合/公共
東進
 「地理総合」では、分量は昨年と変化なし。図版が増え、組み合わせ式の割合が高まった。組合せ式の設問が全体の6割以上を占め、うち4問が4択、6問が6択であった。すべての設問に図版が使用され、その合計点数は20(うち図13、表1、写真2、資料※図表・写真や短文などを組み合わせた複合的な図版)におよんだ。そのため、複数の図版を組み合わせて考察させる問題が4つあった。各大問の分野構成は、第1問は生活文化を中心とした融合問題、第2問は地域調査、第3問は日本の自然環境と防災、第4問は現代社会における地球的課題と国際協力である。うち、第1問と第2問は「地理総合」と共通問題である。第1問は、自然環境・生活文化・産業などの単元を横断する出題であった。
 「歴史総合」では、出題形式は昨年と同様の傾向であるが、昨年よりさらに日本史と世界史の統合的な視野が求められた。2年目の実施となる科目であった。大問数2、設問数15で、昨年度より1つ減少した。資料(写真、絵画、史料、グラフ・表、地図、パネル)の数は昨年度本試の14から28に倍増した。第1問は「歴史総合、日本史探究」、第2問は「歴史総合、世界史探究」との共通問題。昨年度に比べ、問われた日本史の知識と世界史の知識は同程度であり、日本史と世界史の統合的な視野を求める傾向が強くなった。全体の形式として、探究活動に基づいた授業内の実践が題材となっていることは昨年度と変わらなかったが、問題に用いられた文書資料、年表、地図、グラフ、絵画などの数が多く、それらの資料を正しく読解していく設問を中心とした構成となっていた。また、昨年度2題出題されていた年代配列の問題はなくなっており、純粋な知識を問う問題も見られたが、選択肢の正誤を素早く判断するためには各選択肢で示される出来事のおおよその年代を覚えていることもカギとなった。制限時間内で解ききるためには、模試などを通じて共通テストの形式にどれだけ慣れていたかが勝負となった。
 「公共」では、大問数、設問数に変化なし。難易度は昨年並み。第1問では「社会保障」をテーマとして、問1は「公助」と「ロールズの正義」に該当する正解の組合せを選ぶ。問2、問3は社会保障を支える財源について、文章中の穴埋め、表の読み取り。問4は「再配分」の考え方について正誤を選ばせている。第2問は「民主主義と政治参加」をテーマとし、問1は出題文が意図する事例を選び、問2は選挙制度についての計算問題が出題された。式を立てるのは簡単だが、計算量が多く、時間がかかる。問3・4は「政治参加」について会話文、図の穴埋め語句や文を組合せで選ぶ問題である。第3問は「権利を保障するための法や制度」をテーマとし、問1は「子どもの権利」について会話文の穴埋め。問2で「刑事手続き」における権利保障について誤文を選ぶ。問3は権利侵害の場合の「救済制度」について会話文の穴埋め、問4も会話文の穴埋めで「権利保障」についてである。第4問は「グローバル化が進む現代社会の文化や宗教」をテーマとして、問1は会話文について語句と文を組み合わせた穴埋め。問2は「在留外国人」について表とグラフから正しく読み取れる文を選ぶ。第1問と第4問は「公共、倫理」、「公共、政治・経済」との共通問題である。

河合塾
 「地理総合」では、乾燥・半乾燥地域の生活文化、地域調査、日本の自然環境と防災、地球的課題と国際協力の4題で、第1問、第2問は「地理総合,地理探究」との共通問題。学習指導要領に沿った出題であり、地図や統計表の読解と基本的知識に基づく判断力が問われている。
 「歴史総合」では、第1問は「歴史総合,日本史探究」の第1問と、第2問は「歴史総合,世界史探究」の第1問との共通問題。グラフ・地図・表などを多用するのは昨年と同じ。内容では日本史からの出題の割合が増加。時代では昨年と同様近代化からの出題が多かった。
 「公共」では、資料の活用や思考力・判断力が問われる一方、知識を問う問題も少なくない。障害者差別解消法が定める合理的配慮の提供、日本で暮らす外国人の動向を題材とするなど、今日の社会を反映したものとなっている。大問数・解答数は昨年と変わらない。

データネット
 「地理総合」では、第1問と第2問は「地理総合、地理探究」との共通問題であった。写真や地図、統計表、グラフなど多様な資料を用い、自然環境と人間の生活・生産活動、さらには防災や国際的な課題までを多面的に考察させる出題であった。複数資料を比較したり関連づけたりしながら考察できたかを問う設問が多く見られた。基本的な内容が多く、昨年よりやや易化。
 「歴史総合」では、第1問は「歴史総合、日本史探究」、第2問は「歴史総合、世界史探究」との共通問題であった。昨年同様に多様な資料から情報を読み解く出題や、歴史総合で求められる概念的理解を必要とする出題がみられた。特に、近現代の歴史の時期や推移に着目することが求められた。現代的な諸課題とその解決策が扱われた。難易は昨年並。
 「公共」では、第1問・第4問は「公共、倫理」「公共、政治・経済」との共通問題であった。政治分野や経済分野などから、幅広く基本的な学習事項が出題された。グローバル化における多文化共生をテーマに、価値観や立場の違いに対する理解も問われた。表やグラフ、ボルダルールについてのレポートなど、多様な資料を正確に読み解く力が求められた。昨年よりやや易化。

代々木ゼミナール
 「地理総合」では、昨年と比較して、大問数や総小問数に変化はない。生活文化、地域調査、日本の自然環境と防災、地球的課題が大問のテーマとなっている。地理総合の全分野について満遍なく学習することが求められている。図表の分析問題は、正確な知識があれば正解できるため確実に解答したい。各小問とも学力が直接反映されやすく、工夫された良問が多い。昨年と問題数、資料の数ともに概ね変化はみられない。
 「歴史総合」では、昨年と同様、幅広い知識を前提に資料の読み取りなどを求める問題で構成されており、総合的な理解が求められる。「歴史総合、日本史探究」および「歴史総合、世界史探究」とも共通の大問2題で構成された。テーマに関連する歴史事項について、本質的な理解が求められるとともに、提示された文章や図表をもとに幅広い時期や地域に関する知識に基づいて思考力などを問う問題がみられた。解答数は昨年と変化はない。ただし地図・グラフ・文字資料・図版など多彩な素材が提示され、文章量も多い。特にグラフ類が増加したことで、その読み取りには昨年以上に時間を取られたと思われる。
 「公共」では、昨年と比較して全体的な形式に大きな変更はなし。各分野の基礎的知識に加え、読解力・思考力・判断力も問われている。問題の形式に大きな変更はなし。教科書の知識を習得したうえで、思考力・判断力が問われる問題への対策をしてきたかどうかで差がつくだろう。昨年と同程度。30分ですべての問題を解くにはやや厳しい文章量だった。


 今後、塾・予備校や新聞社は1日目の試験科目について本日中に詳細な分析や解答速報を掲載するとしている。また、各予備校のWebサイト上では情報が追加修正されることもある。

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《奥山直美》

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