大学通信は2025年12月9日、学習塾が勧める中高一貫校ランキング2025「探究学習に力を入れている中高一貫校」を発表した。3位に芝浦工業大柏(千葉・共学)、4位に武蔵(東京・男子)、5位に栄東(埼玉・共学)、北里大附順天(東京・共学)、芝浦工業大附(東京・共学)の3校がランクイン。1位と2位は大学通信のWebサイトより確認できる。 学習塾が勧める中高一貫校ランキングは、大学通信が首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長・教室長から得た回答を、項目別に集計したもの。各回答者に推奨する学校を5校まであげてもらい、1番目を5ポイント、2番目を4ポイントとポイント化し、その得点により順位付けしている。 探究学習に力を入れている中高一貫校では、3位に「芝浦工業大柏(千葉・共学)」、4位に「武蔵(東京・男子)」、5位に「栄東(埼玉・共学)」「北里大附順天(東京・共学)」「芝浦工業大附(東京・共学)」、8位に「トキワ松学園(東京・女子)」、9位に「星の杜(栃木・共学)」、10位に「千葉明徳(千葉・共学)」「麗澤(千葉・共学)」「足立学園(東京・男子)」「サレジアン国際学園(東京・共学)」「青稜(東京・共学)」がランクイン。 3位の芝浦工業大柏は、「自律的活動力」「問題発見力」「問題解決力」「研究基礎力」の4つから構成される「SSコンピテンシー(芝浦サイエンスコンピテンシー)」を掲げ、探究教育や理数教育を推進。また、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)第3期指定校としての教育活動も行っている。探究教育においては、教科授業との関連を意識した指導を行い、知識の習得と活用、主体的な学習姿勢の涵養や対話を促すことを目的としたカリキュラムを展開。これまでに「全国中学高校Webコンテスト」で9度の全国1位を獲得したほか、「全国学芸サイエンスコンクール」の学校特別奨励賞受賞、「高校生国際シンポジウム」の優秀賞受賞などの成果をあげている。 4位の武蔵は、卒業後も専門的・学問的な知的活動を続けることを前提に、十分な勉学と研究ができる人格と学力の形成を目指す教育を実践してきた。2022年に創立100周年を迎え、新たに「世界をつなげる自調自考のエンジン」を身に付けることを教育ミッションとしており、建学の三理想の1つである「自ら調べ自ら考える力ある人物」の育成を目指す。低学年次から主体的に疑問をもってその謎を自ら解く楽しさを知ることができるように指導しており、中1の「山上学校」、中2の「みなかみ実習」、中3の「天文実習」などの校外学習においても、自然や社会と向き合う中で課題を見出し、仲間と探究する姿勢を養っている。 5位の栄東は、中高ともに課題研究やディスカッション、プレゼンテーションなど生徒の能動的な活動を取り入れたアクティブ・ラーニング(AL)を軸とした独自のカリキュラムを展開している。具体的な取組みとしては、英語ALや物理AL、地学ALなど各教科での「教科領域AL」、約40講座が開講される「AL土曜講座」を含む「探究総合学習AL」、卒業生も協力して実施される「キャリアAL」といった校内ALのほか、京都やアメリカといった国内外で行われる校外ALなどがある。学校生活のあらゆる活動にアクティブ・ラーニングの学びが組み込まれ、主体的な学習態度やリーダーシップ、コミュニケーション能力などを育成している。 大学通信のWebサイトでは、ランキングの1位と2位を掲載しており、一部の上位校については各校の学びの特色を紹介。このほか、ランキングの1位から24位まで、計31校を一覧でまとめている。学習塾が勧めるランキング2025…探究学習に力を入れている中高一貫校