イギリスの映画誌「EMPIRE」が選ぶ「落ち込む映画」第1位(2009年)、アメリカのWebサイト「Taste of Cinema」が選ぶ「心が砕ける傑作ベスト20」第1位(2016年)に輝き、トラウマ映画の金字塔として映画史にその名を刻んでいる本作。
この度解禁された本予告では、夢と希望に満ちた時間から一転、欲望が加速し、底なしの地獄へと落ちていく4人の姿が捉えられている。
ハリー(ジャレッド・レト)とマリオン(ジェニファー・コネリー)は、将来への夢と希望を語り合いながら無邪気に愛を育み、一方、TV番組への出演が決まり「やせて、あの赤いドレスを着るの」と胸をときめかせるハリーの母サラ(エレン・バースティン)は、美しくなるために必死でダイエット、さらにハリーと麻薬売買でひと儲けを企むタイロン(マーロン・ウェイアンズ)らの姿が映し出される。
だが続くのは、彼らにジワジワと忍び込む地獄とリンクするかのように映し出される、危うさと絶望が垣間見える映像。積み上がる札束、怪しげなクスリ、拡大する瞳孔…そして崩壊していく妄想と現実の境界線。
「お金が問題じゃない。そのために何をするかよ」とのマリオンの言葉も虚しく、途切れることなく欲望は加速し続ける。やがて4人を底なしの地獄へと飲み込んでいく様子が、4Kリマスターされた映像によって細部まで鮮烈に描き出されている。
バックに流れるのは、近年ではA24作品『愛はステロイド』でも知られるクリント・マンセルの楽曲。耳にこびりつく美しいチェロの旋律は、まさに「トラウマ映画の金字塔」の名にふさわしい、唯一の存在感を放つ音楽となっている。
併せて解禁された本ポスターは、劇中で重要なモチーフとなる「瞳孔」を全面に打ち出したデザイン。見開いた瞳は期待感を宿しているのか、それとも絶望を映しているのか。「あの絶望が、よみがえる」という4Kリマスター化にあわせたキャッチコピーとともに、ハリーとマリオンの朦朧とした姿が映し出され、まさに"絶望のフルコース"を印象付けるビジュアルに仕上がっている。
『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』は2026年2月6日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。







