【モデルプレス=2025/10/14】TBS系火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(毎週火曜よる10時~)に出演する女優の中条あやみにインタビュー。役作りや本作の魅力を語ってもらった。【写真】竹内涼真、夏帆をバックハグ◆夏帆&竹内涼真W主演「じゃあ、あんたが作ってみろよ」原作は、第26回手塚治虫文化賞・新生賞の受賞歴を持つ谷口菜津子による同名漫画(ぶんか社)。プロポーズ直後に別れてしまった山岸鮎美(夏帆)と亭主関白思考な海老原勝男(竹内涼真)が、「料理を作る」というきっかけを通じて、“当たり前”と思っていたものを見つめ直し成長していく、2人の成長&再生ロマンスコメディとなっている。中条が本作で演じるのは、勝男が会社の後輩・白崎ルイ(前原瑞樹)と南川あみな(杏花)の勧めで始めるマッチングアプリで出会う女性・柏倉椿だ。椿は通販会社の社長で、明るく思ったことをすぐ口に出してしまう無邪気さもあり、細かいことは気にしない一面を持つ。◆中条あやみ、椿に共感― 脚本を読んだ感想を教えてください。自分も知らず知らずのうちに「男の人ってこうだよね」「女の人ってこうだよね」と思ってしまったり、無意識に口にしてしまっているんだろうなと、ハッとさせられる部分がありました。 甥と姪がいるのですが、彼らが成長する間に、さらに一般的な男女の価値観は変わっていくと思います。私は体育会系のような環境で過ごしてきたからこそ、そういった発言には慎重にならなければと感じました。また「この人のこういう部分、分かるな」「私にもこういう悩みがある」と感じられる場面も多く、登場人物たちにさまざまな感情移入ができる作品だと思いました。― 以前のインタビューで「椿に共感するところがたくさんある」とお話されていましたが、演じる中で特にそう感じた部分はありますか?私の仕事もそうですが、会社員のように決まった時間にみんなで働く形ではないので、マネージャーさんやスタッフさんに支えられつつも、基本は“個人戦”という意識があります。私自身もいろいろな人に頼れることができればいいのですが、「どう頼ればいいんだろう」と思う瞬間も多くて…。結局「自分がやったほうが早い」と思いがちなところは椿と重なる部分です。また、せっかちなところや、勝男に対して肉食系女子として「仕留めたい!」と全力投球するけれど、「違う」と思ったら気持ちを切り替えるさっぱりした部分にも共感できます。― 自分の意見を持っている椿については?「これが正しい」「こうしたい」と思ったことに対して貪欲で、悩むより行動する場面が今後も出てきます。そういう椿の行動力は見ていて面白いです。私自身も興味を持ったことにはチャレンジするようにしているので、そこも似ていると感じます。竹内さんに「ほぼ中条あやみじゃん、椿って」と言われることが多くて(笑)。そう言ってもらえたことで、撮影現場でも自由に臨めています。自分に近い役だからこそ「どこからが椿なんだろう?」と考えることもありますが、その塩梅を確認しながら椿を演じられることが楽しいです。― 撮影を通して、監督やプロデューサーからのリクエストや、ご自身の提案で取り入れられたことはありますか?これまでは積極的にアドリブを入れるタイプではなかったのですが、今回は「今ここで感じたこと」を出すようにしました。例えば勝男の家に行った時、台本にはなかったのですが、「1人暮らしにしては大きい部屋だな」と思って口にしたら、プロデューサーさんが「今の採用でお願いします」と。その場で生まれるセリフも多くて面白いです。◆椿役・中条あやみが語る勝男(竹内涼真)の存在― 竹内さんとの共演が多い印象ですが、本作で改めて知った一面はありますか?「共演多いね」と言われますが、実は2作品目なんです(笑)。以前の共演がシリーズ作だったので多く感じますよね。 勝男は竹内さんに似ているところがありつつ、本人とは違う表情も見せてくれます。勝男は感情があふれてしまう瞬間が多々あり、「こんな顔をするんだ」と思うこともあって新鮮でした。椿としては勝男を支えたい、元気になってほしいと願っています。― 夏帆さんの印象についても教えてください。まだガッツリと対峙するシーンは撮れていないので、今後の撮影でいろいろお話できたらいいなと思っています。これまでにない役に挑戦されているので、どのように演じられているのか楽しみですし、鮎美と勝男のコンビがどう描かれるのかワクワクしています。― 椿が勝男にとって良き相談相手であり、背中を押すキーパーソンになりますが、ご自身が悩んでいる時に背中を押してほしいキャラクターはいますか?前原さん演じる白崎が勝男に絶妙な距離感で寄り添う姿を見て、「こういう人にそばにいてほしい」と思いました。全てを包み込んでくれるけれど、自分の世界もしっかりあって、パートナーともバランスを取り合っている。そのスタイルが素敵で、勝男にも良い影響を与えているんだろうなと感じました。― 最近「当たり前ではなかった」と知って驚いたことはありますか?14歳からこの仕事をしているので、一般的な“当たり前”を知らないことが多いんです。例えばオブラートで包まれているグミや飴。最近まで、オブラートはむいて食べるものだと思っていました(笑)。「取りづらいな」と思いながらむいて食べていて、ベタベタするのはなぜだろうと不思議に思っていたんです。― 最後に本作の魅力について教えてください。このドラマは、深く考えながら見るというよりも、ラブコメを楽しむ中で「もっと自己表現できたかも」「あの人はこう思っていたのかも」と、自分の“当たり前”を疑うきっかけになる作品です。大人になるにつれて気づかなくなっていたことを再発見できると思います。見るタイミングによって響くポイントが変わるかもしれませんし、誰かの世界をのぞくことで自分を見つめ直すような感覚もあるはず。この作品を通して、自分や誰かに少し優しくなれたり、人とのつながりの楽しさを感じてもらえたらうれしいです。◆中条あやみ(なかじょう・あやみ)プロフィール1997年2月4日生まれ、大阪府出身。映画・ドラマ・雑誌・CMを中心に幅広く活動中。「TOKYO MER」シリーズ(TBS)や映画「あまろっく」などの話題作に出演し、フォトエッセイ「明日へのことば」(幻冬舎)が発売中。映画「ストロベリームーン 余命半年の恋」が10月17日より公開。【Not Sponsored 記事】