20年後、勝ち組になるのは「不登校の子」?これからの時代を生きる子どもに「本当に必要な能力」とは【ホリエモンによる令和の教育論】 | NewsCafe

20年後、勝ち組になるのは「不登校の子」?これからの時代を生きる子どもに「本当に必要な能力」とは【ホリエモンによる令和の教育論】

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8月下旬から「待ってました」と言わんばかりに、ネットニュースでは「不登校児」にまつわるニュースが配信されスマホ画面をにぎわせました。

そんな記事の数々、一向に学校に行く気配のないわが子に心を乱され、落ち込んでいる読者の方がいたらぜひおすすめしたい一冊があります。堀江貴文著「バカ親につけるクスリ」(主婦の友社刊)です。

この中で堀江氏はこう述べています。

「僕は『学校になんて行かなくていい』と以前から言っている。それは今でも、一貫して変わらない信条だ。

『不登校の生徒が増えている』と伝えるニュースは、暗に『学校に行かない子が増えるなんて、大問題だ』とでも言わんばかりで、危機感をあおるような論調だ。けれども僕に言わせれば、不登校の子どもたちが増えるのは当然だ。学校に行く意味なんて、ないのだから。
それを察知して、『行かない』と行動で示せる子は、むしろ立派であると僕は思う」

そしてひとこと。

ー「子どもが不登校になって悩むなんてバカ親だ」

「しっかりしろ!」と、鬼の形相を浮かべた「ホリエモン」に目の前で怒られているような表紙に、さぞかし、親としての未熟さをつかれる、メンタルをえぐられるような内容なのだろうと読む前から心がザワつきます。

しかし親としての未熟さに自己嫌悪に陥るだけのメッセージがそこにあるわけではありません。

自分たちが育った時代とは違い、SNSにまつわる社会問題、さらに生成AIが登場し、「子どもたちの未来は一体どうなってしまうのか?」と不安を募らせている読者の方がいたとしたら、

「私には、AIに対する恐れはない。AIと人間は対立するものではなく、融合していけばいいと考えているからである」と言い切る堀江氏の力強い言葉の数々から、

見方を変えれば未来はもっと明るいのかもしれないと、晴れやかな気持ちになれるかもしれません。

まず、堀江氏は、「学校へ行かなくてもいい」と考える理由について、こう述べています。

▶今の学校教育で育つ人材は、社会で通用する?

「従順な働き手」を育てる学校教育。今後の社会で通用する人材になるには不十分?

「一言で言えば、学校は『従順な働き手』を育てている。

社会は、特に旧来型の企業は、従順な働き手を求めている。そのため、学校は子どもたちに道徳規範を叩き込む。受験のため、卒業のため、就職のため、子どもたちはひたすら従順に、情報処理能力を磨く勉強をする。受験社会における『学力』は、『従順さ』の指標なのだ」

 

かつて終身雇用が約束されていた時代は、会社員として「従順に」勤めあげられる人材になることが、幸せな人生を保証しました。しかし終身雇用が崩壊しつつある今は、そうとは言えません。ゆえに学校教育に一石を投じているのです。

さらに学校教育に疑問を呈する理由のひとつとして、

「象徴的なのが、学校教育にはびこる『オールB』思考」

といいます。

「つまり(企業が)欲しいのは、際立った才能を持っているスペシャリストではない。与えられた指示だけは何でもこなせる、ジェネラリスト的な労働者なのである。残念ながら21世紀の今も、こうした工場の体質を引き継ぐ多くの企業が、オールB人材の求人に励んでいる。そして学校はそのニーズに応え、一芸に秀でた『天才』ではなく、程良い凡才の大量生産を続けているのだ」

▶ホワイトカラーの9割は仕事を失う!?

ホワイトカラーの9割が仕事を失う。それでも「オールB」の人材は必要とされるか

学校で受けられるのが「凡才の大量生産をする教育」だとしたら、その問題点はどこにあるのでしょうか。

「問題は、本当に何もかもがオールBという人はいないということだ。

ほとんどの人には、得手不得手がある。数学は得意だが、国語はできない。文章は書けるが、対面のコミュニケーションは苦手、などの凸凹があって当然だ。その得意・不得意の凸凹がどれだけ大きな凸凹であっても、僕は普通のことだと思う。

ところが学校は、それを許容しないのだ。どだい無理なのに、何とかオールBに近づけようとするし、その努力を当然だと本人に強いてくる。

そんなことをする必要はないというのが、僕の意見だ。」

本来持っている個性は認められずに、「オールB」を目指して「できないことを否定し強要される」教育。これまで問題視されなかったのは、その先にある「ホワイトカラーの正社員」が一生安泰を約束されていたからにほかなりません。

そして堀江氏は、会社があって労働者を雇っている、この当たり前の構図も今後は変わっていくと言います。

「インターネットや産業ロボット、そしてAIの発達により、昔よりも労働力が必要ではなくなっているからだ。今後、ホワイトカラーの9割は仕事を失うことになると僕は予している。

企業の『ホワイトカラー正社員』でいられるのは、一握りの経営幹部と、将来の経営幹部候補だけである」

それでは、「ホワイトカラーの正社員」がゴールでなくなった場合、これからの子どもたちは「何を目指して」「何を学んで」いけばいいのでしょうか?

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《OTONA SALONE》

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