20年後、勝ち組になるのは「不登校の子」?これからの時代を生きる子どもに「本当に必要な能力」とは【ホリエモンによる令和の教育論】 | NewsCafe

20年後、勝ち組になるのは「不登校の子」?これからの時代を生きる子どもに「本当に必要な能力」とは【ホリエモンによる令和の教育論】

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8月下旬から「待ってました」と言わんばかりに、ネットニュースでは「不登校児」にまつわるニュースが配信されスマホ画面をにぎわせました。

そんな記事の数々、一向に学校に行く気配のないわが子に心を乱され、落ち込んでいる読者の方がいたらぜひおすすめしたい一冊があります。堀江貴文著「バカ親につけるクスリ」(主婦の友社刊)です。

この中で堀江氏はこう述べています。

「僕は『学校になんて行かなくていい』と以前から言っている。それは今でも、一貫して変わらない信条だ。

『不登校の生徒が増えている』と伝えるニュースは、暗に『学校に行かない子が増えるなんて、大問題だ』とでも言わんばかりで、危機感をあおるような論調だ。けれども僕に言わせれば、不登校の子どもたちが増えるのは当然だ。学校に行く意味なんて、ないのだから。
それを察知して、『行かない』と行動で示せる子は、むしろ立派であると僕は思う」

そしてひとこと。

ー「子どもが不登校になって悩むなんてバカ親だ」

不登校の子どもこそ、「未来を生き抜く力」をつけるチャンスがあることをお伝えしたい後編です。

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▶「学歴」の意味がなくなる日は近い

就活において「学歴」でフィルタリングする意味はなくなる=「学歴」の役割は崩壊する

不登校の子どもを持つ親にとって、「勉強が遅れる」ひいては「希望の高校・大学に進学できない」ということも大きな不安要素であるはずです。しかし堀江氏は、学歴についても、不要な時代に入っていると言います。

「未だに多くの日本人が学歴を崇拝し、学歴をより高くしようと奮闘したり、学歴で他人を値踏みしたりしている。

人材を採用する企業側も、現時点では依然として、人材を選ぶ際に学歴でフィルタリングすることが多い。

だが、こうした学歴の役割も、近い将来崩壊するのは間違いない。僕はずっと前から、『大学にはブランドとしての価値しかない。だから、東大以外に行く必要はない』と公言している。炎上しようが批判されようが、撤回するつもりはない」

「学歴の役割が崩壊する」とは、日々宿題をチェックしたり、必死で塾に通わせている親にとってはショッキングな話です。その理由についてこう語っています。

「現在は、進学先を選ばなければ大学に入学できる『大学全入時代』に突入している。2024年度の全国の国公私立大学の総入学定員に対する定員充足率は、98・1%と、記録が残る10年度以降初めて100%を切った(文部科学省調べ)。私立大学に至っては59・2%が入学者の定員割れを起こしている(日本私立学校振興・共済事業団調べ)。かつて、大学への入学あるいは卒業自体がブランドステータスだった時代はたしかにあったが、それはとっくに終わっている

少子化により、大学はついに定員割れを起こし、選ばなければ誰でも大学に入学できる時代になっているというのです。ゆえに、「大卒」であることのブランドステータスはもうないも同然だといいます。

「もちろん就活の現場では、学歴によって応募者をふるい分ける『学歴フィルター』が存在している。たとえば何万人分ものエントリーシートが送られてくる大企業は、人数を絞るために学歴を選考の手段にしているし、エンジニアを採用したい企業は、応募者が大学で何を専攻してどんなスキルを持っているかを確認する。

ただしそれは、これまでの話だ。これからは、ホワイトカラー正社員なんて過去のものになる。就活自体が激変するのだ」

就活自体がこれまでとは大きく変わることで、仕事に就くために「学歴」が有効でなくなっていくとは私たちが子どもの頃には想像しえなかった未来です。それでは、仕事に就くために、今後子どもたちが「学歴」の代わりに持っておくべきものは何なのでしょうか。

▶「学歴」の代わりに必要になるものは…

これからの子どもたちに、「学歴」に代わり持たせるべき2つのもの

堀江氏が作ったオルタナティブスクール「ゼロ高等学校」を例にあげて、こう語ります。

「僕が作った『ゼロ高等学院』も、『座学を目的とせず、行動を目的とする』をコンセプトに、オンライン・オフラインを問わず、生徒が実際に起業やプロジェクトに参加しながら学べるカリキュラムを提供している。

既存の大学で学んだ人材よりも、こうしたインターネット上の新たな場で学んだ人材のほうが、即戦力として社会で高い価値を見出される時代が来るだろう。そうなれば世間の受け止め方も確実に変わり、『大学なんか行かなくていい』と考える人も増えるはずだ。

これからは、高卒か大卒か、あるいは名門大学卒かどうかという『学歴』よりも、『どんな学びをして、どんな行動で実績を積んだか』という『学び歴』や『体験歴』が重視されるようになるのだ」

学びや体験を積ませる方法について、経済的に厳しいという読者に対しても、自身も裕福ではなかったという堀江氏が「バカ親につけるクスリ」の中で具体的なアドバイスを述べています。

▶これからの子どもたちに必要なのは「●●力」

これからを生きる子どもたちに必要な力=「人に頼れる力」

堀江氏は「学校は不要だ」と話しますが、現実的に子どもをずっと家に置いておくわけにもいきません。そういった子どもたちはどこに居場所を持てばよいのでしょうか。

今、全国各地に増えているのが『オルタナティブスクール』だ。オルタナティブスクールとは、日本語に訳せば『新しい選択肢の学校』だ。既存の学校とは異なる、独自の教育理念や方針によって運営されている学校の総称である」

まだあまり聞きなれない、イメージが湧かない読者もいるかもしれません。子どもの自主性を伸ばしや個性を生かす教育が主となるオルタナティブスクールへ通うメリットについてこう語っています。

「オルタナティブスクールのような『従来の学校』とは違う教育現場に期待したいのは、子どもたちの学力のほかに、行動力とコミュニケーション力を伸ばすことだ。これらの力を磨いておくと、自分の手に負えない危機のときには、人に頼れるようになる。

実はこの『人に頼れる力』こそ、今後ますます重要になってくると思うのだが、日本の義務教育はまったく正反対のことを教えてきた。『人に迷惑をかけるな』『人に頼るのは情けないことだ』『とにかく自分の力でなんとかしろ』。今もそうだろう」

「人に迷惑をかけるな、人に頼るな」という昭和的な価値観以上に「人に頼れる力」が今後ますます重要になる理由について、次のように話しています。

「AI時代に価値のある人の条件、その4つ目は、『真っ先に手を挙げる、行動力のある人』だ。変化の速い時代、悠長に計画なんて立てていたら、他者に出し抜かれるだけだ。『これがいい』と思ったら、すぐに飛びつく人が得をする。とりあえずやってみないと、自分に合っているかどうかなんてわからない」

かくいう堀江氏自身も、人並み外れた行動力を持っているがゆえに失敗することも多いといいます。しかしそれ以上の成功が、その上に成り立っているのです。

▶行動に失敗はつきもの。だからこそ…

「失敗した計画も多いが、成功したプロジェクトのほうが数多い。今でも僕は面白いことを思いついた瞬間、真っ先に手を挙げる人生を歩んでいる」

先の見えない時代の中で、「行動力」が重要なのだとしたら、失敗はつきもの。そのときに「人に頼れる力」は今後一層重要になるという話にも納得です。

堀江氏は、社会で通用するためのこういった「人間力は、むしろ学校以外で育つ」と言います。

「大事なのは、さまざまな人々と出会い、コミュニケーションを取って行動に移していくこと。そのために子どもの頃から、学校外での出会いこそ広げていくべきだろう。オルタナティブスクールでも、地域社会でもいい。

さらに言えば、オンラインでの人付き合いも積極的にしていくべきだ。オンラインでなら、外国に住む人と仲良くなることもできるし、年の離れた友人だってできる。むしろ学校の外で自由な友人関係を築いたり、オンラインゲーム上の友だちができたりするほうが、新時代を生き抜く頭脳を育むことにつながるだろう」

堀江氏の「これからの子どもに必要な力」を振り返ると、それはもやは公教育だけでつけられる力とは思えません。不登校児がオルタナティブスクールなどで新しい教育を受けたり、学校に行かない時間を様々な学びや体験をする時間にかえられたとしたら、それは未来を生き抜く力に十分なり得るのではないでしょうか。

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過去の教育に洗脳された親世代にこそ読むべき一冊。生成AIの登場で世の中がガラリと変わりつつある今、未来を生き抜く子どもに育てるために知っておくべき!ホリエモンのネオ教育論。

堀江貴文(ホリエタカフミ)
1972年10月29日、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。 現在はロケット開発や、アプリのプロデュース、また予防医療普及協会として予防医療を啓蒙する等 様々な分野で活動する。
会員制オンラインサロン『堀江貴文イノベーション大学校(HIU)』では、500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開している。 http://salon.horiemon.com

著書
『金を使うならカラダに使え。』『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』など 。その他詳細はhttps://zeroichi.media/
X アカウント @takapon_jp


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