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【大学受験2027】早大政経学部、高度なデータ分析など新カリキュラム導入

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早稲田大学 政治経済学部
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 早稲田大学政治経済学部は2025年9月17日、2027年度より新たなカリキュラムを導入すると発表した。2027年度からの入学者を対象に、英語で学ぶ必修科目や、数学・統計の基礎知識をもとにした高度な分析技術を学べる教育プログラムを新設する。政治学・経済学教育を国際的かつ実践的に進化させ、学生の主体的な学びを一層促すことを目的としている。

 早大政治経済学部では、教育理念「Philosophy, Politics, and Economics」(PPE)に基づき、グローバルリーダーの育成を目指してきた。これまでも少人数でのディスカッションを中心に、批判的思考や課題解決力を養う教育を展開。教育効果をさらに高める観点から、2021年度からは大学入学共通テストで数学I・Aの受験を必須とする入試制度を導入するといった改革に取り組んできた。

 今回発表された、2027年度からの新カリキュラムの柱のひとつが「英語による必修科目の設置」。日本語を中心とした「JDP(Japanese-based Degree Program)」の学生に対しても、英語のみで卒業が可能な学位プログラム「EDP(English-based Degree Program)」の科目履修を必須化する。さらに、JDPとEDPの学生が共に英語で学び、議論やプレゼンを行う「政治経済学部の学びへの誘い(仮称)」を必修科目として新設し、より実践的な英語力を育成する。

 もうひとつの柱となるのが「データ分析力の強化」。数学の知識基盤を持った学生に先進的なデータ分析技術を身に付けてもらうことを目的に、解析学、線形代数学、確率論といったより高度な数学を体系的に学ぶ「数学プログラム(仮称)」を開設する。さらに、政治学や経済学におけるデータ分析の有用性を学ぶ科目「データ分析への誘い(仮称)」をJDP・EDPの必修とし、社会科学分野における数理的アプローチの基盤を強固にする。

 また、科目構成の整理・見直しも進められる。必修・選択必修科目を再構成し、演習科目体系も大幅に改編することで、学生が自発的に学びを深められる環境を整備する。

 早大政治経済学部はこれらの改革を通じて、確かな英語力とデータ分析力を兼ね備えた、国際社会で活躍できる人材育成を目指すとしている。
《畑山望》

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